- 未経験でも事務職に転職できる?
- 未経験で営業事務の仕事ができるか不安
- 実際に未経験で営業事務をやって後悔しないか教えてほしい!
こんな悩みを解決します。
- この記事の信頼性
未経験職種への挑戦は、気合いだけではどうにもならないことが多いです。
戦略なしに転職市場で戦っても強いライバルに勝つことはできませんし、例え就職できても仕事が合わなければ挫折してしまう可能性が高くなります。
私は接客業という全く畑違いの職種から営業事務へ転職しましたが、転職のときも転職してからも苦労することは多かったです。しかし未経験でも1年経つ頃には仕事に慣れ、3年後にはチームリーダーを任されるほどに事務仕事をこなせるようになりました。
この記事では、事務経験がない人でも安心して事務職へ転職できるように、事務未経験者にこそ営業事務をおすすめしたい理由について解説していきます。
- 慣れれば難しい仕事ではない
- 他の事務職より転職しやすい
- 一般事務より専門性が身に付く
- やりがいを持てる
- 営業や接客経験者は馴染みやすい
- 管理部門へステップアップするための足掛かりになる
この記事を読めば、「未経験で営業事務へ転職して後悔するかもしれない」と悩むことはなくなります。
未経験から事務の仕事にチャレンジしたい人は、ぜひ最後までお読みください。
営業事務が未経験には難しいと言われる理由
まずは「営業事務って未経験でも務まるの?」と不安を感じる人に、営業事務が未経験には難しいと言われる理由について解説します。
- 覚えることが多い
- スピード力を求められる
- 臨機応変な対応を求められる
覚えることが多い
営業事務は覚えることが多く、未経験者には大変な仕事です。
例えば営業事務が覚えなければならいなのは、以下のようなこと。
- 自社の商品やサービスの知識
- 取引先(特に顧客)に関する知識
- 他部署にも関わる仕事の流れ
営業事務は営業代理として顧客からの対応を求められることが多く、特に自社の商品やサービスを理解しておかなければなりません。
自社の商品やサービスが多岐に渡る場合は、覚えるだけでかなり苦労する可能性があります。
私は商社で営業事務をやったけど、商材が無限にあるから覚えるまで結構大変だった。
しかも事務自体が未経験の場合はこれらに加えてパソコン知識も問われます。
ある程度の事務経験がある人は新しい仕事を覚えていくだけで済みますが、事務未経験者はさらに覚えることが増えるので、営業事務は未経験者には難しいと言われます。
スピード力を求められる
営業事務は仕事をこなすスピード力が求められるので、事務未経験者には難しいと言われます。
営業事務は仕事を効率よくこなして営業をサポートしていく必要があり、のんびり仕事をしていると営業の依頼に対応できなくなってしまいます。
- 大量の注文をその日中に発注しないといけないとき
- 営業に代わって顧客の緊急依頼に対応する必要があるとき
- 営業の突発的な依頼を期限までに完了させる必要があるとき
営業事務は日々の業務をこなしながら、営業や顧客の依頼に応えていかなければなりません。
日々の業務をどれだけ効率化して依頼に対応できるか、ということが営業事務として大切な役目になってきます。
しかもミスなくこなさないといけない「正確性」も求められるのが難しいポイント。
事務未経験者だと日々の業務をこなすだけで精いっぱいになってしまうので、スピード力を求められる営業事務を務めることは難しいと言われます。
臨機応変な対応を求められる
営業事務は臨機応変な対応を求められるので、未経験者には難しいです。
営業事務は常に営業のサポート役として、営業と顧客、または営業と他部署との橋渡し役を務めなければなりません。
場面によっては両者の板挟みになることもよくあり、どちらを優先させて動くかは営業事務の判断力が試されます。
このような緊急の依頼があった場合は、状況をよく理解して「営業の依頼を受けるか」「社内ルールを守るか」を判断し、自分で最適な答えを見つけていく必要があります。
たまに板挟みから抜け出せられなくて、「頼むから直接話し合ってくれ!」って思うこともある。
何を優先させるかの判断力は経験を積まないと鍛えられないので、営業事務は未経験者には難しいと言われます。
事務未経験者にこそ営業事務をおすすめしたい理由6選
「営業事務は未経験者には難しい」と言われることも多いですが、実は事務未経験者にこそおすすめしたい職種でもあります。
- 慣れれば難しい仕事ではない
- 他の事務職より転職しやすい
- 一般事務より専門性が身に付く
- やりがいを持てる
- 営業や接客経験者は馴染みやすい
- 管理部門へステップアップするための足掛かりになる
慣れれば難しい仕事ではない
まず「未経験者に営業事務は難しいのか」という疑問に対する結論ですが、営業事務は慣れれば難しい仕事ではありません。
私が勤めていた会社では、私を含めて全員が未経験での採用でしたが、全員1年経つ頃にはそれなりに営業事務をこなせるようになっていました。
未経験で営業事務を始めた場合、苦労するであろうポイントは下記の通り。
- 商品知識、顧客知識、仕入先知識など覚えることが多い
- 営業、他部署、取引先など関わる人が多い
- 資料作成、契約書作成、電話対応、メール対応、在庫管理など仕事の幅が広い
- Word、Excelに慣れていないと時間がかかる
パッと見ると「嘘つけ!大変そうじゃないか!」と思うかもしれませんが、事務は基本的に繰り返し業務が多いので1年もすれば嫌でも仕事に慣れてきます。
コピペのショートカットキーすら知らなかった女も、マクロが使えるまでに成長したよ。
コピペも知らないはさすがに草。よくそのレベルで事務に転職できたな。
もちろん未経験で営業事務に転職した後は大変ですが、未経験職種へのチャレンジはどんな職種でも苦労する点においては一緒です。
「エクセルを勉強する」「タイピングを速くする」など自発的に努力ができる人は、未経験で営業事務に転職しても数年で仕事に慣れることができます。
営業事務の具体的な仕事内容を知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
>>【経験談】営業事務って何するの?商社5年の仕事内容を具体的に解説
「営業事務って何するの?」とお悩みの方必見!営業事務は営業のサポートをする事務職です。転職してから後悔しないために、まずは営業事務の仕事内容を理解しましょう。この記事では商社5年の私の経験を基に、営業事務の仕事内容を具体的に解説しています。
他の事務職より転職しやすい
営業事務は他の事務職より転職しやすい職種なので、事務未経験者におすすめです。
他の事務職より転職しやすい理由としては、
- 求人数が多い
- 「未経験OK」の求人が多い
- 求められる専門知識が少なく転職のハードルが低い
の3つが挙げられます。
営業事務は求人数が多い
営業事務は他の事務職と比べて求人数が多いので、転職しやすい職種です。
例えば求人数No.1を誇るリクルートエージェントで調査したところ、各事務職の求人数は以下の通り。
事務の種類 | 求人数 |
---|---|
営業事務 | 2,989 |
総務事務 | 713 |
経理事務 | 614 |
貿易事務 | 565 |
人事・労務事務 | 434 |
法務事務 | 150 |
営業事務は他の事務職に比べて、圧倒的な求人数となっています。
例えば企業の中でも「営業事務>経理」っていう人員数になっていることが多いから、必然的に求人数も営業事務が多くなるよ。
確かに世の中の絶対数を見れば、求人の割合にも納得だね。
「とりあえず事務職に転職したい」という人は、求人数が多い営業事務が狙い目です。
「未経験OK」の求人が多い
営業事務は「未経験OK」という求人も多いので、事務未経験者でもチャレンジしやすい職種です。
先ほどと同じくリクルートエージェントで求人を確認したところ、「未経験OK」の求人数は下記の通りでした。
事務の種類 | 未経験OK |
---|---|
営業事務 | 549(18%) |
総務事務 | 144(20%) |
経理事務 | 101(16%) |
貿易事務 | 50(9%) |
人事・労務事務 | 68(16%) |
法務事務 | 24(16%) |
「未経験OK」の求人数だけでいうとやはり営業事務が一番多く、「未経験NG」を含む求人数から見た割合では総務事務に次いで2番目の多さとなっています。
営業事務は特別な専門知識がいらないから、未経験でもチャレンジしやすくなっているよ。
確かに経理だと必須要件に「簿記2級以上」って書かれてることも多いもんね。
「そんなにたくさんのこと勉強する時間がないよ!」という人は、「未経験OK」の求人が多い営業事務がおすすめです。
求められる専門知識が少なく転職のハードルが低い
営業事務は求められる専門知識が少ないので、他の事務職より転職のハードルが低いです。
例えば営業事務が求められるのは、
- パソコンスキル
- コミュニケーションスキル
- 商品知識
など、他の事務でも求められるスキルや入社してから覚えるものがほとんど。経理事務や貿易事務のように、初めから特別な専門知識を求められることはありません。
特に20代は経験よりやる気や意欲を求められることが多いよ。
営業事務はポテンシャルで採用される可能性がありそうだね。
専門知識が必要な職種ではどうしても経験値でライバルに負けてしまう可能性が高くなりますが、営業事務なら未経験者でも参入しやすいのでおすすめです。
一般事務より専門性が身に付く
「事務職なら一般事務でもよくない?」と思われるかもしれませんが、営業事務は一般事務より専門性が上がるのでおすすめです。
一般事務では部門を限定せずに幅広い仕事を行うので専門性が弱まりますが、営業事務は営業部門専属の事務として専門性が上がります。
- 営業に頼まれそうなことを先回りして行う「先読み能力」
- 営業と他部署の落としどころを見つける「調整能力」
- 複数の営業の依頼を漏れなくこなす「タスク管理能力」
これらは営業事務の仕事を通して積み上げられていくスキルであり、他の事務ではなかなか身に付きません。
営業事務の求人では「営業事務経験」を必須要件にしている企業もあるよ。
営業事務は誰でも参入しやすいけど、誰でもOKってわけでもないんだね。
「専門性を身に付けたいけど転職がハードすぎる・・・」という人は、営業事務としての専門性を極めていく道もおすすめです。
やりがいを持てる
「事務=つまらない」というイメージを持っている人も多いと思いますが、営業事務はやりがいを持って仕事ができます。
営業事務は営業部門専属の事務であり、チームと一緒に売上を追いかけながら成長していけるからです。
例えば私が営業事務の仕事をしていて、実際にやりがいを感じた場面は以下の通り。
- 営業に頼まれそうなことを先回りして行い、頼りにしてもらえるようになった
- エクセル作業を関数やマクロを用いて簡略化して、営業が担っていた事務作業を任せてもらえるようになった
- チームで売上目標を達成して、みんなで高級焼肉を食べにいった
営業事務は基本的にチームワークが大切な職種になるので、チームで喜びを分かち合えることは大きなやりがいになります。
チームの目標達成すると会社からお小遣いもらえるのもデカかった。
おお!現金ほどやる気になるものはないな!
もちろん、どんなやりがいを得られるかは会社の方針やチームメンバーにもよりますが、「毎日言われたことだけをやる事務はちょっと・・・」という人には営業事務がおすすめです。
営業や接客経験者は馴染みやすい
営業事務は未経験でもチャレンジしやすい職種ですが、営業や接客の経験者は馴染みやすい事務職なのでおすすめです。
営業経験がある人は営業の気持ちを考えた仕事ができ、接客経験がある人は培ったコミュニケーションスキルを活かしやすいからです。
実際に私も接客から営業事務に転職しましたが、色んな人とコミュニケーションを取りながら仕事をすることは全く苦ではなかったです。
むしろ楽しい!
今営業や接客の仕事をしていて「事務に転職して後悔しないか不安」と考えている人は、比較的馴染みやすい営業事務をおすすめします。
管理部門へステップアップするための足掛かりになる
営業事務ができれば事務として必要なスキルが身に付くので、管理部門(経理・総務など)へステップアップするための足掛かりになります。
例えば営業事務を経験して身に付くスキルは下記の通り。
- パソコンスキル(タイピング、オフィスソフト)
- ビジネスマナー、ビジネス文書作成スキル
- コミュニケーションスキル
これらはどんな事務職でも必要とされる基本的なスキルです。
営業事務としてこのようなスキルを身に付けることができれば、事務経験に+αとなる武器を身に付けていくことで管理部門への異動や転職も視野に入れることができます。
例えば経理事務なら「簿記知識」、貿易事務なら「英語力」、みたいに専門知識を勉強していくといいよ。
実践で事務のスキルを磨きながら、管理部門の事務へのステップアップを目指すイメージだね。
事務未経験者がいきなり専門知識を必要とする事務に転職するのは難しいので、まずは営業事務から事務のスキルを磨いていきましょう。
まとめ:営業事務は慣れるまでが一番大変
今回は、事務未経験者にこそ営業事務をおすすめしたい理由について解説してきました。
- 慣れれば難しい仕事ではない
- 他の事務職より転職しやすい
- 一般事務より専門性が身に付く
- やりがいを持てる
- 営業や接客経験者は馴染みやすい
- 管理部門へステップアップするための足掛かりになる
未経験で営業事務の仕事を担うのは確かに大変ですが、慣れれば難しい仕事ではありません。
営業事務は他の事務と比べて転職のハードルも低く、事務として必要なスキルを身に付けることができるので、「初めての事務」として最適です。
これから事務としてデビューしたい人や管理部門へのステップアップを目指したい人は、ぜひ営業事務にチャレンジしてみてください。