よくある悩み
- 事務への転職で後悔しないか不安
- 自分の価値観が事務職に合うのか知りたい
- 事務に向いているのはどんな人?
こんな悩みを解決します!
この記事を書いた人

私は新卒で接客(コーヒー会社の飲食店)を1年半経験し、その後は10年以上事務員として勤務しています。
本題に入る前に
接客から事務への転職を決める際、自分の仕事観を整理してみることは重要です。
仕事観を無視したまま転職を進めると、転職失敗の要因になります。
接客と事務では仕事のやり方や求められることが異なります。
接客で仕事観がマッチしたからといって事務でもマッチするとは限りません。
転職で後悔しないためのコツは、自分がどんな仕事観を重視しているのかを確認し、それが事務の仕事とマッチしているのかをチェックすること。
この記事では以下について解説していきます。
- 仕事観とは何か
- 接客から事務への転職を後悔する人の仕事観
- 接客から事務への転職をおすすめする人の仕事観
この記事を読めば、「求めていることが違った!」と事務への転職を後悔することはありません。
ぜひ最後までお読みください。
仕事観とは

まずは仕事観について簡単に説明しておきます。
仕事観とは「やりがいのある仕事がしたい」や「スキルアップをしたい」といった、あなたの仕事に対する価値観のことです。
- 仕事をする意義
- 仕事をする目的
- 仕事をする価値
これらが仕事観には包括されています。
人によって「何を大切にするか」という考えは様々ですが、仕事観は「内因的仕事観」「功利的仕事観」「規範的仕事観」の3つに分類することが可能です。
内因的仕事観
内因的仕事観とは、仕事は自分にとって精神的・心理的な価値が大きいとする考え方です。
例えば、
- やりがいを大切にしたい
- スキルアップをしたい
という考えは「内因的仕事観」に該当します。
功利的仕事観
功利的仕事観とは、仕事は金銭や社会的地位を得るための手段とする考え方です。
例えば、
- 生活のために働きたい
- ”医者”という肩書きを自慢したい
という考えは「功利的仕事観」に該当します。
規範的仕事観
規範的仕事観とは、仕事は社会や人の役に立つためにするものだという考え方です。
例えば、
- 仕事を通して社会貢献がしたい
- 誰かを幸せにする仕事がしたい
という考えは「規範的仕事観」に該当します。

みんなの仕事観はどれに該当したかな?



ぜひ紙に書き出してから読み進めてみてね
接客から事務への転職を後悔する5つの仕事観


接客から事務への転職を後悔する人は、以下の5つの仕事観を持つ人です。
- 仕事にやりがいを求めている
- 頑張りを評価されたい
- 変化や刺激のある仕事がしたい
- 裁量権を持って仕事がしたい
- 仕事を通してスキルアップしたい
実際に私が接客から事務への転職で体感した「事務の我慢ポイント」について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
仕事観1. 仕事にやりがいを求めている
- 自分の力でお客さんを喜ばせたい
- 目標を達成することが好き
- 自分のアイディアや発想を形にしたい
このように仕事にやりがいを求めている人は、事務への転職で後悔します。
接客ではお客さんに喜ばれそうな企画を提案したり目標の数字を達成したり、やりがいは探せば見つけやすい職業です。
しかし事務は単調な作業が続くので、仕事でやりがいを探すのはかなり困難になります。
例えば一般事務の仕事と言えば納品書・請求書の作成、データ入力、ファイリング、電話/来客対応など。難しい技術を要しません。
特別な思考をこらさなくても簡単にできてしまうのが事務作業には多いのです。
最初は仕事をこなせるようになること自体がやりがいに繋がりますが、慣れたころにはやりがいを感じられなくなります。



仕事はやりがいがないと無理!
という人は事務への転職で後悔します。
仕事観2. 頑張りを評価されたい
- 成果に見合った報酬が欲しい
- 目に見える成果を出して頑張りたい
- 自分にしかできないことを評価してほしい
このように仕事の頑張りを評価されたい人は、事務への転職で後悔します。
接客では頑張ったことが店舗の売上や顧客リピート率などの数字に反映されるので、「頑張ったこと」に対する評価をしやすい環境です。
しかし事務では頑張ったことが数字として見えにくく、評価されることが難しくなっています。
例えば営業事務は営業に近いポジションの事務です。
しかし営業事務が仕事を頑張ったから営業成績が上がるかと言えば、答えは「ノー」。
営業成績は営業の力量にもよりますし、事務単体を評価することは難しいのです。
事務は「何を成し遂げたか」よりも「何をミスしたか」を見られる職種。



頑張りを評価してくれないとやる気が出ない!
という人は、事務への転職で後悔します。
仕事観3. 変化や刺激のある仕事がしたい
- 多くの人と色んな会話をしたい
- 毎年新しい企画をやりたい
- 難しい課題をクリアしていきたい
このように仕事に変化や刺激を求める人は、事務への転職で後悔します。
接客では毎日違ったお客さんと会話したり色んな商品を提案したり、毎日違った風景を見ることが可能です。
しかし事務ではルーティンワークが多く、変わり映えしない毎日が続きます。
例えば経理事務では入金・支払の確認、伝票整理、仕訳業務、ファイリングなど。
毎日が似たようなことの繰り返しです。
話す相手も社内の人間か取引先がほとんどなので、特に変わり映えはありません。
事務は地味な仕事を毎日コツコツこなすことが仕事です。



毎日変化や刺激がないと続けられない!
という人は事務への転職で後悔します。
仕事観4. 裁量権を持って仕事がしたい
- 自分の判断で仕事を進めたい
- 物事の決定権が欲しい
- 自由に仕事をしたい
このように仕事に裁量権(=自分の考えで判断・行動する権利)を求める人は、事務への転職で後悔します。
接客では”店舗の経営者”として「どんな企画をやるか」や「誰に何を売るか」など、裁量権を持って仕事をすることが可能です。
しかし事務は人のサポートが仕事なので、裁量権がありません。
例えば営業事務の場合、「どんな戦略を練るか」や「どの企業に何を売り込むか」は営業が決めます。
営業事務はその決定に従うのみ。
自分で物事を判断せず、営業に指示を仰ぐことが求められます。
事務は依頼されたことや決まったことを正確かつスピーディーに処理することが仕事です。



自分の思い通りに仕事をしたい!
という人は、事務への転職で後悔します。
仕事観5. 仕事を通してスキルアップしたい
- 専門スキルや知識を身に付けたい
- 難しいことにチャレンジして成長したい
- 自分にしかでないことを増やしたい
このように仕事を通して自己のスキルアップを求める人は、事務への転職で後悔します。(※経理、貿易などの専門性の高い事務を除く)
接客ではその業界での知識や技術が求められるので、仕事を通してスキルアップが可能です。
しかし一般事務などの専門知識を必要としない事務では、スキルアップに限りがあります。
例えば事務を未経験で始めると嫌でも身に付くのがPCスキル。
初めは知らないことばかりでスキルアップが楽しく感じますが、いずれは天井が見えてきます。
毎日データ入力などの同じことばかりしていても知識や技術は向上しません。
事務は受動的な仕事なので、自分で求めない限りはスキルアップは望めない職業です。



スキルアップできる環境じゃないと嫌!
という人は、事務の種類を間違えると後悔します。
接客から事務への転職をおすすめする3つの仕事観


逆に接客から事務への転職がおすすめな人の仕事観は以下のような人です。
- 人のサポートが好き
- 仕事は仕事と割り切れる
- やりがいよりもワークワイフバランスを重視したい
実際に私が接客から事務への転職で体感した「事務へ転職して良かったこと」について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
仕事観1. 人のサポートが好き
人のサポートが好きな人は、接客から事務への転職をおすすめします。
事務は会社が円滑に回るよう、他の社員の手が届かない範囲をカバーしていくことが仕事です。
例えば総務事務の仕事であれば、勤怠管理・備品/設備管理・社会保険手続きなど、社員が事業活動に専念できるよう見えないところで会社を支えています。



事務はまさに”人をサポートすること”が仕事だね
- リーダーよりサブリーダーが好き
- 与えられた課題をこなすのが好き
- 必要とされていることを読み取るのが得意
このような人は事務の仕事も楽しくこなせます。
仕事観2. 仕事は仕事と割り切れる
仕事は仕事と割り切れる人は、接客から事務への転職をおすすめします。
事務は単調な繰り返し作業で大した面白味もなければ、我慢しなければならないことも多い仕事です。
例えば上司とそりが合わない場合。
上司から自分への評価は水準より低く、仕事は上司の機嫌を伺わなければ進まない状態かもしれません。
毎回毎回イライラしていては神経が何本あっても足りません。



そんな上司でも「まぁ仕事だしどうでもいいや」って言える人が事務としては最強だね
- 繰り返しの単調作業が苦ではない人
- 昇給にこだわりがない人
- 上司や先輩の顔色を伺うことが苦ではない人
このような人は事務の仕事も苦にはなりません。
仕事観3. やりがいよりもワークワイフバランスを重視したい
やりがいよりもワークワイフバランスを重視したい人は、接客から事務への転職をおすすめします。
事務は接客と比べてやりがいは減りますが、残業が少なく休みが多いのでプライベートの時間が確保しやすい職業です。
例えば私の場合は、接客から事務へ転職したことでワークワイフバランスは以下のように変化しました。
接客
- 残業・・・80~100時間超え/月
- 休日・・・年間80日以下
事務
- 残業・・・10~20時間/月
- 休日・・・年間120日以上



ワークライフバランスを重視したい人は、必ず入社前に残業状況を確認しよう
- 趣味をたくさん持ちたい
- 自分の時間でやりたいことがある
- 家族や友人との時間を大事にしたい
このような人は事務への転職で希望を叶えることが可能です。
まとめ:譲れない仕事観を再確認しよう
今回は「接客から事務への転職を後悔する人の5つの仕事観」について解説しました。
▼ 接客から事務への転職を後悔する人の5つの仕事観
- 仕事にやりがいを求めている
- 頑張りを評価されたい
- 変化や刺激のある仕事がしたい
- 裁量権を持って仕事がしたい
- 仕事を通してスキルアップしたい
もしあなたがこれらの仕事観を持っていれば、事務への転職を後悔する可能性が高くなります。
絶対転職で後悔したくないのなら、事務への転職は避けた方が無難です。
しかし転職で「全てを満たす転職」を成し遂げることは至難の業。何かを得るには何かを諦める勇気も重要になってきます。
- 絶対に譲れない仕事観は何か
- 転職で手に入れたいものは何か
これらの優先順位を明確にし、「あれもこれもダメ」と転職のチャンスを失わないように気を付けましょう。