営業事務ってきつい仕事なの?転職して後悔しないか不安・・・。
そんな悩みを解決します。
- この記事の信頼性
結論から言うと、営業事務は楽な仕事ではありません。
営業事務をやったことがない人からは「事務って楽な仕事でしょ?」と思われがちですが、営業事務は日々時間に追われながら業務をこなし、営業とコミュニケーションを取り、取引先と円滑な関係を築いていかなければならず、「営業事務きっついわ~!」と思うことも多々あります。
私も商社の営業事務として5年働いていたけど、終わらない仕事量にブチ切れそうになった経験あるよ。
しかし、どんな仕事にも「きつい」と感じる部分があって当然です。
重要なのは、「きつい=やめた方がいい」と結論付けるのではなく、どんな理由で営業事務がきついと感じるのかを理解し、自分に合う仕事なのかを判断していくこと。
この記事では、営業事務に対して不安を抱える人のために、下記の内容について解説しています。
- 営業事務がきついと感じる理由
- 営業事務がきついと感じたときの対処法
- 営業事務のやりがい
- 営業事務に向いている人/向いていない人の特徴
この記事を読めば、あなたが営業事務に転職することで「快適な生活」を送れるか、「地獄の日々」を送ることになるかが分かります。
ぜひ最後までお読みください。
営業事務の役割と仕事内容
営業事務の役割と仕事内容について解説します。
営業事務は営業のサポート役
営業事務は営業が円滑に業務を進めるためのサポート役です。会社の営業成績に直結する重要な役割を担っています。
営業といえば「外回りに行ってお客さんと商談したり新規営業を行ったりする」というイメージを持たれている人も多いと思いますが、
- 資料作成
- 契約書作成
- データ管理
などの事務作業も意外と多い職種です。
そんな営業の事務的な仕事を担い、本来の業務に集中できるよう営業の支援・サポートを行うのが営業事務の仕事。
また、営業が商談に必要な資料を作成したり、見積書や契約書を作成したりするのも営業事務の仕事です。
営業事務は「営業から言われたことだけをやる」のではなく、自ら考えて能動的に行動していく積極性も求められる職種だよ。
会社によっては営業のように「新規営業電話」や「外回りの仕事」を行う営業事務もありますが、基本的に営業事務は営業活動を行いません。
営業事務は社内で営業マンの業務をサポートし、会社の営業成績に貢献していくことが重要な役割となります。
一般事務との違いは業務内容にあり
一般事務との大きな違いは担当する業務内容です。営業事務は営業部門に特化した業務を担当し、一般事務は幅広く業務を担当します。
営業事務の仕事は、
- 見積書の作成
- 顧客からの注文処理
- 在庫の管理
- 営業資料の作成
- 顧客問い合わせ対応
など、営業成績に直結する業務を担当します。
一方で一般事務は、
- 書類のファイリング
- 電話対応
- 資料作成
- データ入力
など1つの部門に属さず幅広い範囲で業務を担当し、会社の経理・総務まで担当することもあります。
営業事務は営業部門専属の事務であるため、一般事務より会社の売上に深く関わる事務である点が両者の大きな違いです。
営業事務の仕事内容
営業事務は営業のサポートをすることが主な業務です。営業事務の具体的な仕事内容としては以下のものが挙げられます。
-
顧客情報の管理
営業が取引する顧客情報(会社名・担当者名・電話番号・取引履歴・契約期間など)をデータベース化し、管理する仕事です。顧客情報を正確に把握することによって、営業は顧客に対してより適切なアプローチができるようになります。
-
見積・契約書の作成
営業が顧客に提出する見積書や契約書を営業事務が作成します。書類に不備があるとその後の取引に問題が生じる可能性があるため、仕事の正確さが求められます。
-
受注・出荷処理
顧客からの注文を受け、商品を出荷する仕事です。メーカーや商社などの製品を扱う業界では、顧客からの注文処理も営業事務が担います。ときには緊急の注文を依頼されることもあるため、臨機応変かつスピーディーに仕事をこなしていく必要があります。
-
在庫管理
メーカーや商社といった製品を扱う業界では、製品の使用期限や個数を管理する在庫管理の仕事が伴います。在庫管理がきちんと行われていないと、使いたい時に製品が不足していたり、不良在庫が増えてしまったり、会社に損失が生じる可能性があります。
-
問い合わせ対応
顧客からは頻繁に電話やメールで問い合わせが来るので、営業事務がそのまま対応できるものはその場で回答し、対応できないものは営業に報告を行います。営業事務が対応できる範囲を広げていくことで、営業はより業務に専念できるようになります。
営業事務の仕事は、一緒に仕事を行う営業の考え方や会社の方針によっても内容に差が生じます。
例えばA社では納品書や請求書の作成は営業事務が担当するけど、B社では経理が担当しているっていうこともあるよ。
私が商社の営業事務として5年働いていたときの仕事内容は、下記の記事で紹介しています。興味がある人はぜひ参考にしてください。
≫商社営業事務の具体的な仕事内容
【商社営業事務の経験】営業事務がきついと感じる理由6選
私は5年ほど商社の営業事務として勤務していた経験がありますが、何度も「営業事務ってきついよな」と感じる瞬間がありました。
営業事務をきついと感じた理由は、具体的には以下の通りです。
- 仕事量が多くて時間に追われる
- 覚えることが多くて大変
- 仕事の対応で休憩時間が潰れる
- 営業の帰社時間が遅いと残業が増える
- 営業と取引先/他部署との板挟みが辛い
- 担当する営業によっては会社を辞めたくなる
仕事量が多くて時間に追われる
営業事務は発注処理、見積作成、在庫管理、顧客対応など業務内容が多岐に渡り、1つ1つのボリュームも多い職種です。
営業事務の仕事は時期によって受注量がとても多くなる時期があり、受注量が多くなると、その後に付随する業務も必然的に多くなります。
注文の処理をするだけでも大変ですが、営業からの依頼や顧客からの問い合わせは待ったなしに舞い込んできます。
- 急ぎの注文を先に捌きながら、
- 営業の急ぎの用件にも対応し、
- お客さんの問い合わせもできるだけ早く回答しつつ、
- 業務を漏れなくミスせずこなしていく。
それが営業事務の仕事です。
え、なに?営業事務ってスーパーマン限定職なの?お茶は?お菓子は?
そんなもんない。これができてノーマル営業事務だから。(震え声
営業事務は複数の営業を掛け持ちで担当することも多いので、担当する営業の数だけこなすべき業務量も増えていきます。
特に商社は取り扱う製品の数がとんでもなく多いので、ちょっとした型番違いの製品にも神経を集中させなければなりません。
営業事務は時期によって見積もりの作成や顧客対応、納品業務などが同時に発生することがあるので、一日にこなすべき業務量が多くなり「きつい」と感じることがよくあります。
覚えることが多くて大変
営業事務は、営業のサポート役として取引企業や商品に関する詳細な知識を身につける必要があるため、覚えることが多いです。
例えば営業事務が覚えることは、下記のようなものがあります。
- 取り扱い商品に関する知識
- 取引先企業に関する知識
- 他部署との仕事の関わり
- 自分の仕事の役割
- 社内システムの仕組み/操作
- PC操作に関する知識
特に商品に関する知識を覚えることは必須です。
商品に関する知識が乏しければ顧客の問い合わせに対応することができず、結局は営業の手を煩わせてしまうことになってしまいます。
営業事務は営業をサポートすることが仕事。営業から「助かった」と言われる事務を目指したいね。
商品知識1つを取っても、性能や特徴、バリエーション、適切な用途、価格など、覚えることは膨大です。
営業事務は、上記の「営業事務が覚えること」に加えて、発注・見積作成・在庫管理などの通常業務も覚えていかなければならないので、営業事務を「きつい」と感じることも多々あります。
仕事の対応で休憩時間が潰れる
休憩時間は12時から13時までと決まっているところが多いです。
ところが営業や取引先からの連絡は休憩時間に関係なく飛び込んでくるので、営業事務は仕事の対応で休憩時間が潰れてしまうことがよくあります。
「急ぎで!」と依頼されてしまうと「今休憩時間なんで後でします」とはなかなか言えません。
その場ですぐに対応しなければならないこともあるので、ご飯を食べていようが読書をしていようが寝ていようが、貴重な休憩時間とバイバイを強いられます。
休憩時間のお尻は決まってるし、「仕事したので13時半まで休憩延長します」なんて勝手にできないのが悲しき社畜の運命さ。
休憩時間の残業代はつかないし、損しかねぇ。
営業事務は休憩時間に関係なく対応を求められることが多いので、しっかり休憩を取れない営業事務は「きつい」と感じる職種です。
営業の帰社時間が遅いと残業が増える
営業は日中に外出していることが多いので、営業に確認したいことが発生したときは、営業が帰社した後に行います。
そのため営業の帰社時間が定時ギリギリといった具合に遅いと、営業事務の残業時間は必然的に増えてしまいます。
実際私も担当していた営業の帰社が遅いことが多く、営業の帰社後に確認や処理を行っていくと、どうしても残業が発生してしまうことが多かったです。
次の日は次の日で営業に早く外出されると捕まえられないから、結局残業になっちゃうんだよね。
営業事務は営業の帰社後に発生する仕事もあるため、残業時間が増えて「きつい」と感じやすくなります。
営業と取引先/他部署との板挟みが辛い
営業事務は営業と取引先、または他部署との橋渡し役を行うことが多い職種です。
両者の間に立って仕事を円滑に進めなければならないので、営業事務は「板挟みが辛い」と感じることがよくあります。
実際、私も取引先と営業の板挟みになってかなりストレスを受けた経験があります。
不毛なやり取りすぎて髪の毛抜け落ちるか思た。
ハゲる前にグッバイできて良かったね。
営業事務は営業のサポート役という立場から、営業と他の人間の間に立って物事を進めていかなければならないことが多く、板挟みのストレスで「きつい」と感じる場面がよくあります。
担当する営業によっては会社を辞めたくなる
営業事務は営業とチームになって仕事を行いますが、営業によって仕事のスタイルは人それぞれです。
しかし担当する営業があなたにとっての「ハズレ営業」だった場合、会社を辞めたくなるほどに仕事が地獄化します。
例えば、あなたが仕事をきっちりこなす真面目タイプで担当する営業が不誠実かつ適当に仕事をこなすタイプだった場合、強いストレスにさらされることになります。
- なんでこの人のために残業までしないといけないんだろう
- 私がいくらサポート頑張ってもお客さんからのクレームが減らなくて辛い
- もう何を頑張っても意味がないから何もしたくない
仕事に対する姿勢が営業と噛み合わないと、こんな風に気持ちはどんどん憂鬱になってしまいます。
努力が無に還るほど虚しいことはないよね。私は心がポッキリ折れて1か月冬眠(休職)しました。
そら合わない人と仕事してるとストレスも溜まるわな。お疲れさま。
仕事に対する姿勢の不一致以外にも、ハズレ営業とチームになって地獄をみることはたくさんあります。
- 営業のミスを押し付けられる
- 営業の成績が悪くボーナスが減る
- 営業の尻拭いが多くて残業祭りになる
このように、営業事務はどんな営業を担当するかによって仕事の環境が天国にも地獄にも変わります。
もしあなたにとってのハズレ営業とチームを組むことになった場合、営業事務の仕事を「きつい」と思うどころか「もう辞めたい」と感じることとなります。
営業事務がきついと感じたときの対処法
営業事務をやっていると「きつい」と感じることはよくありますが、その苦痛を軽減させる方法を知っておくことも重要です。
ここでは営業事務がきついと感じたときの具体的な対処法をご紹介します。
- スキルアップで業務の効率化を行う
- 自席以外で休憩する
- ストレスを上手く発散する
- 担当営業/部署を変えてもらう
- 転職を検討する
スキルアップで業務の効率化を行う
営業事務は仕事量が多いので、どれだけ効率よく仕事を捌けるかが重要です。
業務の効率化を行うために、PC操作に関するスキルアップを行いましょう。
業務の効率が上がれば時間に余裕が持てるようになり、精神的にも楽になります。
- タッチタイピングの速度を早める
- 便利なショートカットキーを覚える
- Excelの関数・マクロを使う
このようなことができれば同じ仕事量でも必要な時間数は確実に減ります。
私もExcelのマクロを勉強して、1時間かかる仕事を5分に短縮したよ。
Excelでの時短を目指すなら、下記のような逆引き辞典を1冊持っておくと便利です。
こちらの書籍では目的別に関数の検索ができるようになっていて、「エラー値がでないようにしたい」「重複を調べたい」といった実務に役立つ内容になっています。
私も関数バージョンとVBAバージョンの逆引き辞典を持ってるよ。使用例も載ってるから、ほぼそのまま使えて便利。
まずは自分の努力で解決できるスキルアップから行い、仕事に追われる辛さから解放されましょう。
自席以外で休憩する
営業事務は休憩中でも、仕事の依頼が舞い込んでくることがよくあります。
自席以外でも休憩が可能な人は、なるべく自席から離れて休憩を取るようにしましょう。
- 休憩室で休憩する
- 近所の公園で休憩する
- 外食する
このように物理的に身体ごと仕事場からいなくなれば、誰もあなたに仕事の依頼ができません。
私も誰にも邪魔されずにゆっくりしたいときは、外に行ってご飯を食べてたよ。
外に行くと仕事から解放されて良い気分転換にもなるので、ゆっくりしたい日は自席以外で休憩を取るようにしましょう。
ストレスを上手く発散する
溜まってしまったストレスについては、日々上手く発散していくことが大切です。
「欲しいもの爆買い」や「スイーツ爆食い」でも一時的なストレス発散は可能ですが、これらの方法は健康にもお財布にもよくないので、個人的にはおすすめしません。
ぐぬぬ・・・!消耗したい欲が・・・!
気持ちは分かるけど、衝動を抑えるのじゃ・・・!
私がおすすめする以下の方法は、健康にもお財布にも優しく、簡単で長期継続しやすいことが特徴です。
- 読書(1,000~2,000円/冊)
- スポーツ(1,000~2,000円/回)
- 散歩(0円)
- 瞑想(0円)
この中でも私が最もおすすめしたいのが読書です。
イギリスのサセックス大学の研究結果によると、読書をする人は読書をしない人と比べて、ストレスが68%も低下すると言われています。
ちなみに音楽鑑賞:61%、コーヒーを飲む:54%、散歩:42%、ゲーム:21%という結果になったらしいよ。
また、読書はストレスを発散する点においても優秀ですが、「ストレスを溜めない方法を知る」という意味でも役立ちます。
実際私は「セルフ・コンパッション」や「反応しない練習」という本を読んで、会社のイラつくことも「まぁいいや」でスルーできるようになりました。
読書はたった数千円の投資でストレスを軽減させる方法を教えてくれるので、営業事務の仕事でストレスを抱えている人におすすめです。
「活字を読んだら眠くなる呪い」にかかっている人は、動画で概要を掴んでみるのもおすすめです。
例えばYoutubeでは、「本要約チャンネル」や「サラタメさん」のように、分かりやすく書籍の解説をしているチャンネルもたくさんあります。先に本の概要を知っておくことで、抵抗感を少なくして本を読むことも可能です。
特にオリラジあっちゃんの「中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY」は、分かりやすいし面白いし、本が苦手な人におすすめ!
担当営業/部署を変えてもらう
営業と価値観が合わなくてきついと感じている人は、担当営業や部署を変えてもらいましょう。
「自分は営業事務に向いていないんじゃないか・・・」と考える人もいると思いますが、誰と仕事をするかで仕事の「辛い」か「楽しい」かは変わってきます。
一方で営業事務Cは営業Bと卒なく仕事をこなしていましたが、要求が細かい営業Aを担当した途端ストレスで泣き出すということもありました。
誰が悪い、というより相性による問題って結構大きいと思う。
合う人合わない人は、人それぞれだよね。
人間誰でも相性というものは存在しますが、営業との関わりが深い営業事務は特に相性が良いかどうかは重要です。
営業事務は担当する営業によって仕事のやりやすさは変わるので、今営業との関係がきついと感じている人は、担当営業を変えられないか上司に打診してみましょう。
転職を検討する
担当営業を変えてもらったり部署異動させてもらったりすることが難しい場合は、他社への転職も検討していきましょう。
環境をガラッと変えることでストレスが軽減される可能性も十分あります。
- 転職先でシステム化が進んでいて業務量が減った
- 転職先では取引先ごとに業務が細分化されていて、覚える量が減った
- 転職先ではチャットが主流で、外出の多い営業を捕まえる必要がなくなった
というように、今の職場で実現できそうにないことも他社ではすでにやっている場合もあります。
営業事務の経験を活かして、総務・経理といった管理部門へステップアップするのもありだね。
転職は「失敗するかもしれない」という大きなリスクを伴いますが、終身雇用が崩壊している現在は転職しないことが正解とも限りません。
「ストレスを我慢した結果、転職が難しい年齢になってから限界を迎えた」という悲しい現実も考えられます。
他社の求人情報を見たり、転職エージェントに相談するだけなら転職の「失敗」のリスクは伴わないので、まずはできる範囲で行動を起こしていきましょう。
-
dodaは、転職者満足度No.1を誇る大手転職エージェント。求人数はリクルートエージェントに次ぐ業界トップクラスで、幅広い業種や業界に対応しています。
事務求人数 4.5 求人の質 4.5 サポート力 5.0 -
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る大手転職エージェント。非公開求人を含めた求人数は業界トップで、都市部以外で就職を考えている人でも求人を見つけやすくなっています。
事務求人数 5.0 求人の質 4.5 サポート力 4.0
営業事務のやりがい
仕事の忙しさや人間関係の煩雑さから「きつい」と感じる営業事務ですが、もちろんきついと感じることばかりではありません。
営業事務は営業事務にしかない仕事のやりがいもたくさんあります。
例えば私が営業事務として務める中で、営業事務って楽しいなと感じていたことは下記のようなことです。
- 顧客からの喜びの声を直接聞ける
- 営業から信頼され、仕事を任せてもらえるようになる
- チームで連携し、会社の売上への貢献を実感できる
営業事務は会社の売上に直結する仕事に携わることができる事務なので、日々の達成感や喜びを感じやすい職種でもあります。
営業事務の仕事は楽じゃないけど、大変な分やりがいも多かったな。総務の仕事は”無”って感じ。
もはや感情失くしてるじゃん。まぁどっちがいいかは人それぞれだよね。
営業事務のやりがいについて詳しく知りたい人は、下記の記事からどうぞ。
≫【経験談】未経験でも始めやすい!営業事務のやりがいと魅力とは
「事務ってやりがいあるのかな」と考えている人必見!この記事では営業事務のやりがいと魅力について解説しています。実は事務の中でも営業事務はやりがいを感じやすい職種です。この記事を読めば、営業事務として働く意義やメリットを理解して後悔のない転職を実現することができます。
営業事務に向いている人と向いていない人の特徴
営業事務の仕事をきついと感じるかどうかは、あなたが営業事務に向いているかどうかも深く関係しています。
例えばテキパキと動くことが得意な人は、「仕事量が多くて時間に追われる」という営業事務のきつさを感じない可能性がありますし、何事にも興味を持って取り組める人は、「覚えることが多い」という大変さがむしろやりがいになる可能性があります。
一方で自分のペースで仕事をしたい人は、休憩時間を十分に取れないことで苛立ちが大きいかもしれませんし、チームプレーが苦手な人は、担当する営業の性格に関係なくストレスが溜まり続けるかもしれません。
営業事務の大変な部分だけを見るんじゃなくて、自分に合ってるかどうかも併せて考えていきたいね。
営業事務の仕事をきついと感じるかどうかは人それぞれなので、営業事務の向き・不向きについても理解を深めておくとよいでしょう。
営業事務に向いている人・向いていない人の詳細は、下記の記事で紹介しています。
≫営業事務に向いている人・向いていない人の特徴
事務全般に共通する向き不向きな性格を知りたい人は、こちらもどうぞ。
≫事務に向いている人・向いていない人の特徴
営業事務に必要なスキルや役立つ資格
営業事務は事務未経験でも始めやすいことが魅力の1つですが、スキルゼロではやはり厳しい部分もあります。
営業事務として活躍していくために、必要なスキルや役立つ資格についてご紹介致します。
必要なスキル
営業事務で必要となるスキルは以下の通りです。
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ビジネスマナー
社会人が企業で働く上で必要なマナーです。具体的には、「身だしなみ」「言葉遣い」「電話対応」などが挙げられます。
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ビジネス文書作成スキル
社会人として求められる文書作成のスキルです。営業事務は社外の人とメールで連絡を取り合う機会も多いので、習得しておくと業務をスムーズに行えます。
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タイピングスキル
タッチタイピングの速さが60文字/分であれば「実務レベル」と言われています。営業事務はスピードを求められる職種なので、100文字~120文字/分の速さがあれば安心です。
-
PCスキル
Excel、Word、Powerpointなどのオフィスソフトは、営業事務が日常業務でよく使用するソフトです。これらの基本操作ができる程度のPCスキルが必要となります。
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コミュニケーション能力
営業事務は社内外のやりとりが非常に多い職種です。情報共有や意思疎通をスムーズに行う能力が求められます。
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タスク管理能力
営業事務は1人で複数の営業を担当することがあります。依頼された仕事やこなすべきタスクを管理し、漏れなく処理していかなければなりません。
これらのスキルや能力は、営業事務を始める前に身に付けておきたいものです。
営業事務は入社してから覚えていかないといけないことがたくさんあるので、自分で勉強してどうにかなるものは入社前に身に付けておきましょう。
営業事務は顧客情報や会社の商品、サービスなど覚えることがいっぱい!
また、営業事務として従事した後に身に付けていきたいスキルは以下の通りです。
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正確性・スピード力
事務は「ミスなく正確に業務をこなす」ことが当たり前の世界です。加えて営業事務は複数の仕事を要領よく処理するスピード力が求められます。
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調整能力
意見の異なる人の間に入って、物事をうまく進めていく能力です。営業事務は「営業-顧客」や「営業-他部署」など仲介役を担うことが多くあり、何を優先させて仕事を進めるかを判断しなければなりません。
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先読み能力
起こりそうなことを予測して行動する能力です。営業事務は営業のサポート役として、「営業に言われる前に必要なことを根回ししておく」ことが重要になります。
これらは営業事務を始める前に身に付けるのは難しいので、仕事を覚えながら意識していくようにするとスキルアップにつながります。
役立つ資格
営業事務として転職活動するときや、営業事務として働くときに役立つ資格は以下の通りです。
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秘書検定
秘書に求められる知識・技能を問う試験です。社会人として必要なビジネスマナーを習得することができる資格なので、社会人経験が浅い人やオフィス勤務の経験がない人におすすめです。
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ビジネス文書検定
ビジネスで使われる文書作成に必要な知識や技能を認定する試験です。ビジネス文書検定を取得することで、ビジネス文書の書き方や表現方法、フォーマットなどの基礎的なスキルを身につけることができます。
-
MOS(Microsoft Office Specialist)
MOSは、Microsoft Office製品(Excel・Word・Powerpointなど)を使ったビジネススキルを証明するための資格試験です。「一般レベル」に合格できれば、「基本的な操作は問題ない」と判断されます。
-
日商簿記検定
企業の日々のお金のやり取りを記録・計算・整理し、経営成績や財務状況を明らかにする知識や技術を問う試験です。営業事務は会社の売上に直結する職種なので、お金の流れを知っておいた方が仕事がスムーズに進みます。
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TOEIC
英語によるコミュニケーション能力を測る世界共通のテストです。海外との取引がある企業なら、ある程度の英語力が要求されます。
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ITパスポート
ITに関する基礎知識を備えていることを証明できる国家資格です。営業事務も日常業務でPCや通信機器に触れたりシステムを利用する機会が多いので、予備知識として知っておくと役立ちます。
転職する年齢によっては「分かってて当たり前」の価値にしかならない資格もありますが、どの資格も知識として持っておいて損はない資格です。
中でもMOSは事務を始めるなら必須の知識となるので、「何から勉強すればいいか分からない!」という人はMOSから勉強することをおすすめします。
資格取得は必須じゃないけど、転職のときにスキルをアピールするのに役立つよ。
まとめ:営業事務はきついけどやりがいもある
今回は、営業事務がきついと感じる理由や対処法について紹介しました。
- 仕事量が多くて時間に追われる
- 覚えることが多くて大変
- 仕事の対応で休憩時間が潰れる
- 営業の帰社時間が遅いと残業が増える
- 営業と取引先/他部署との板挟みが辛い
- 担当する営業によっては会社を辞めたくなる
- スキルアップで業務の効率化を行う
- 自席以外で休憩する
- ストレスを上手く発散する
- 担当営業/部署を変えてもらう
- 転職を検討する
営業事務は決して楽な仕事ではなく、人によってはきついと感じやすい職種です。
しかし営業事務に向いている人にとっては、むしろやりがいを感じられる部分も多くあります。
本当に営業事務がきついかどうかはあなたの性格や仕事に何を求めるかの価値観によるところも大きいので、総合的な観点から営業事務が合うかどうかを判断し、後悔のない転職を目指していきましょう。