よくある悩み
- 接客から事務への転職ってぶっちゃけどうなの?
- 実際に事務へ転職して良かったことって何?
- 接客辞めるんじゃなかったと後悔したくない!
こんな悩みを解決します!
この記事を書いた人

私は新卒で接客(コーヒー会社の飲食店)を1年半経験し、その後は10年以上事務員として勤務しています。
本題に入る前に
接客から事務へ転職することで発生するメリットを知っておくことは、とても重要です。
「なんとなく転職してみたけど思ったものと違っていた」という結果では、転職成功とは言えません。
この記事では、実際に私が接客から事務へ転職して起こったプラスの変化について紹介しています。
- 接客から事務へ転職して良かったこと
- 接客から事務へ転職して得られるメリット
- 「転職して良かった」と思える理由(事務の仕事環境)
この記事を読めば、事務へ転職することであなたが望む生活に近づけるかどうかが分かります。

接客から事務へ転職して良かったことは色々あるけど、ここでは5つに厳選して紹介していくよ!
ぜひ最後までお読みください。


接客から事務へ転職して良かったこと5選
接客から事務へ転職して良かったと感じたことは、以下の5つです。
- 自分のペースで仕事ができるようになった
- メリハリをつけて仕事ができるようになった
- プライベートの時間を多く持てるようになった
- PCスキルが身に付いた
- 労働時間に対する給料に満足できるようになった
自分のペースで仕事ができるようになった


まず接客から事務へ転職して良かったことは、自分のペースで仕事ができるようになったことです。
自分のペースで仕事ができることによるメリットは下記の2点。
- 残業が減る
- 途中で作業を中断しなければならないストレスが減る
接客では常にお客さん優先で仕事をしなければならないので、残業や作業中断は付き物です。
ちょっとしたことのように思いますが、このちょっとが重なるとそれなりのストレスが蓄積されます。



特に私は集中したら没頭したい人間だから、途中で作業を辞めると気になるし地味なストレスだったな・・・
一方、事務は下記の理由で接客よりも自分のペースで仕事をこなせる環境にあります。
▼ 事務が自分のペースで仕事をこなせる理由
- やることが大体決まっている
- 仕事のコントロールがしやすい
- 依頼された仕事も自分のタイミングで処理できる
ぞれぞれ詳しく解説していきますね。
やることが大体決まっている
事務の仕事はルーティンワークが多く、やる仕事は大体決まっています。
決まった仕事を決まった流れでこなしていくことがメインなので、誰に振り回されるわけでもなく自分のペースで仕事を行うことが可能です。
例えば私が営業事務をやっていたときは、こんな感じで仕事をしていました。


細かい仕事はもっとありますが、ざっくり表にするとこんな感じ。
大体このような流れで仕事を繰り返して、空いた時間で「電話対応」・「来客対応」・「トラブル対応」などの突発的な仕事をこなすイメージです。
接客のように突然お客さんがきて「30分しか事務仕事ができなかった」ということはありません。



たまに長時間のトラブルに巻きまれるけど毎日じゃないし、大体はルーティンワークをこなしてるよ
私は接客も好きですが、事務の「決まった仕事をさっさと捌いていく」という仕事も好きです。
事務はやることが決まっているので、自分のペースで仕事をしたい人にはおすすめです。
仕事のコントロールがしやすい
事務は書類の処理や管理がメインの仕事。
納期を守って仕事ができれば、どの仕事をいつやるかは自分で好きにコントロールできます。
例えば先ほど例に出したこちらのタイムスケジュールは、こんな風に置き換えることも可能です。


1つのやり方にこだわらず、自分がやりやすい仕事の流れを自分で作ることができます。



接客だと「10時~12時までは接客」とか決められないから、事務は一日の計画を立てやすいよ
事務は予定していた仕事が時間内に終わらなくても、納期が間に合えば翌日以降に予定をずらすことも可能です。
非常に仕事のコントロールがしやすく、自分のペースで仕事をしたい人にはおすすめの職種になります。
依頼された仕事も自分のタイミングで処理できる
事務は納期内に仕事が完了すればOKなので、依頼された仕事も自分のタイミングで処理できます。
接客のようにその時その場で依頼を完了させる必要はありません。
例えば上司から資料作成の依頼をされたとしましょう。
依頼された日:2月10日
納期:2月13日
このようなスケジュールなら、資料作成は2月13日までの自分が処理できるタイミングで行えばOKです。依頼されてすぐに取り掛かる必要はありません。



納期ギリギリよりも余裕を持って完了出来る方が上司には喜ばれるけど、自分のスケジュールに無理矢理ねじ込んでまで対応しなくても大丈夫だよ
納期までに完了できればいいので、「今やっている作業を中断させられるストレス」もありません。
事務は突発的な依頼も超急ぎの要件でない限りは、自分のペースで仕事をこなすことができます。
メリハリをつけて仕事ができるようになった


2つ目に接客から事務へ転職して良かったことは、メリハリをつけて仕事ができるようになったことです。
メリハリを付けて仕事を行うメリットは以下の通り。
- 集中力が増す
- やる気が増す
- 心身ともに健康になる
接客ではお客さん優先のため、どうしても働く時間が長くなりがちです。
働く時間が長くなると、疲れが溜まって生産性が落ちてくることは必須。負の連鎖に陥ります。





まさに最悪の構造だね
しかし事務では以下の理由からメリハリを付けて仕事を行うことが可能になります。
▼ 事務がメリハリを付けて仕事が出来る理由
- 残業が少ない
- 休日が多い
- 取引先にも営業時間がある
詳しく解説していきます。
残業が少ない
事務は接客に比べて残業が少なめです。定時で帰れることはよくあります。
例えば接客では、こんな状況で時間になっても帰れないことが起こりがち。
- お客さんの対応が長引いている
- 店が混んできて人手が必要になった
時間になってもお客さんがいれば対応しなければならず、「では、これで」と帰るわけには行きません。
一方事務は日々のルーティンワークを自分でコントロールして仕事をすることができるので、自分の仕事が終われば定時ぴったりで簡単に退社できます。



仕事が途中でも、他の人に迷惑がかかることじゃなければ途中放置で帰れるよ
事務は「人」を相手とする仕事ではないので、接客より残業が発生しにくい環境にあります。
休日が多い
事務は接客よりも休日が多く設定されていることが多いです。
「シフト制」より「完全週休二日制(土日祝休み)」などが多く採用されています。
例えばシフト制の会社だと、休日はこんな感じ。
シフト制の会社
- 月間休日9日(3月のみ8日)
- 年間休日107日
一方事務ではカレンダー通りの「完全週休二日制(土日祝休み)」という会社が多く、その場合の休日は以下のようになります。
完全週休二日制の会社
- 完全週休二日制(土日祝休み)
- 年間休日120日以上
会社ごとに設定される『特別休暇』や『リフレッシュ休暇』などの休日を除外すると、その差は以下の通りです。
勤務体系 | 年間休日 |
---|---|
シフト制 | 107日 |
完全週休二日制(土日祝休み) | 120日 |
年間休日の差 | 13日 |
13日もあれば余裕で海外旅行にも行けますね。



この休日の多さを経験してしまえば、もうシフト制には戻れません
事務は元々の設定で休日が多い場合がよくあるので、接客よりも休める日数は多くなります。
取引先にも営業時間がある
事務の仕事相手は企業であることが多いです。
こちらに「営業時間」があるように取引先にも「営業時間」があり、互いに節度を持って仕事を行うことが出来ます。
例えば接客の仕事相手は一般客で、一般客には「営業時間」がありません。
閉店時間ギリギリに来たお客さんを「閉店でーす」と締め出すわけにもいきませんよね。しっかり対応して帰ってもらう必要があります。
一方事務では自分と仕事相手の両方に「営業時間」があります。
急ぎの要件でない限りは「明日以降に対応させてもらいます」と話だけ聞いて、対応を次の日に持ち越すことが可能です。



これも事務が仕事をコントロールしやすい理由の1つだね
取引先にも営業時間があり『急ぎ以外は明日以降でOK』とお互い認識できているので、事務はメリハリを付けて仕事を行うことができます。
プライベートの時間を多く持てるようになった


3つ目に接客から事務へ転職して良かったことは、プライベートの時間を多く持てるようになったことです。
要因としては先述した通りで、事務は残業が少なく休日が多く設定されていることが多いからです。



私の場合は接客から事務へ転職して40日ぐらいは休みが増えたよ♪



いやいや、元がブラックすぎるのよ
プライベートの時間が増えたことで得られるメリットは様々ありますが、中でも私が転職して良かったなと感じたメリットは以下の通り。
▼ プライベートの時間が増えたことで得られるメリット
- 一人暮らしを始める余裕ができた
- 会社以外の社会的な繋がりを持つことができた
それぞれ解説します。
一人暮らしを始める余裕ができた
私は接客から事務へ転職し、一人暮らしを始めることができました。
接客業でも一人暮らしはやろうと思えば出来ることですが、私は一人暮らしにおいて以下のようなことがやりたかったのです。
- 自炊する
- 生活で必要な手続きなどを人に頼らず自分で行う
- 生活に必要なお金を把握/管理する
一人暮らしを行うのにこのような目的があったので、プライベートの時間が少ない接客業ではなかなか実行できませんでした。
転職せずに一人暮らしを始めていたら、家事をせずお金の管理もできずめちゃくちゃな一人暮らしになっていたはずです。



一人暮らし始める前は炊飯の仕方すら知らなかったからね。今となっては流石に料理の腕前は上がったよ
事務に転職してからは一気に時間に余裕ができて、「これで一人暮らしができる」と確信が持てました。
今は一人暮らし歴6年近くになりますが、日々料理を楽しんだりお金の管理のための勉強をしたりと自己成長にも繋がっています。



一人暮らししたいのに時間がない・・・
と悩んでいる人は、事務への転職で問題解決に1歩近づけますよ。
会社以外の社会的な繋がりを持つことができた
プライベートの時間が増えたことにより、会社以外の社会的な繋がり(コミュニティ)を得ることができました。
私の場合は「社会人フットサルサークル」です。
これの何が良いかと言うと、会社のストレスを好きなことで発散することができること。
ストレスを発散することでさらにメリハリ良く仕事を行うことが可能になります。



一人でやる趣味じゃダメなの?
と思われるかもしれませんが、ストレス発散だけなら全然それでもOKです。
しかし会社以外のコミュニティを持つことの良さはストレス発散だけではありません。
例えばこんな場合に役立ちます。
- 疎外感からの解放
- 考え方の視野を広げる
- 承認欲求を満たす
これらは一人で過ごす中では得られないメリットです。



・会社と家の往復だけでつまらない
・会社組織に息が詰まりそう
このように感じる人は会社以外のコミュニティに参加することがおすすめです。
事務へ転職するとプライベートの時間を多く確保できるので、よりコミュニティへの参加が容易になります。
PCスキルが身に付いた


4つ目に接客から事務へ転職して良かったことは、PCスキルが身に付いたことです。
事務は毎日PCで仕事を行うので、嫌でもPCスキルが身に付きます。



コピー&ペーストも知らなかった人間が、マクロを触れるまでに成長しました!



PC作業が得意になったのも、事務の仕事さまさまだよね
PCスキルが身に付いたことで得られたメリットは以下の通り。
▼ PCスキルが身に付いたことで得られたメリット
- ショートカットキーを使いこなせるようになった
- MOS資格を取得した
- IT分野に興味が持てるようになった
それぞれ解説していきますね。
ショートカットキーを使いこなせるようになった
接客から事務へ転職し、様々なショートカットキーを使いこなせるようになりました。
事務は複数の仕事をスピード感を持って処理することが求められるので、仕事の効率化にはこのショートカットキーのマスターが必須!
向上心を持って仕事に取り組めば、自然とショートカットキーも覚えられるようになります。
例えば下記のようなショートカットキーは基本中の基本で、事務職で知らない人はほとんどいないでしょう。
- コピー [Ctrl]+[C]
- ペースト [Ctrl]+[V]
- 上書き保存 [Ctrl]+[S]
普段マウスで行う操作には、多くのショートカットキーが割り当てられています。
業務上でよく行う操作をショートカットキーに置き換えるだけで業務効率は上がるので、覚えることが好きな人はどんどんショートカットキーを使いこなせるようになるでしょう。
MOS資格を取得した
接客から事務へ転職し、MOS資格を取得できました。
MOSとは


Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のこと。
資格を取得することで、Microsoft Office製品(Word/Excel/PowerPointなど)のスキルの証明ができる。
事務ではOffice製品を使用した業務がどの会社でも求められるので、毎日仕事を行う上である程度のレベルには上達できます。



普通に仕事してれば済む話じゃないの?わざわざ資格を取るメリットって何?
と思われるかもしれませんが、MOS資格取得によるメリットは以下の通り。
- 実務で活かせる技術や知識が手に入る
- Officeソフトの使用レベルを可視化できる
- 次の転職で実務経験と併せてアピールできる
自身のレベルアップにも役立つ上に、次の転職を考えた際にも役立ちます。
事務作業を行う中でMOS資格にチャレンジすることで、より理解度を深めていくことが可能です。
IT分野に興味が持てるようになった
接客から事務へ転職し、IT分野に興味が持てるようになりました。
普段からPCに触れたり会社のシステムに携わることで、接客では遠い世界になっていたIT分野との距離が縮まります。
今やどの会社においてもITとは切っても切れない関係。例えばプログラミングやIT関連の知識をつけておくことは、将来自分のためにも役に立つでしょう。



私はWebデザインを勉強して、今のブログに役立ってるよ♪



活かせるところは本業だけじゃないもんね
他の分野への興味関心を広げることは、生活を豊かにしていくことにも繋がります。
労働時間に対する給料に満足できるようになった


最後に接客から事務へ転職して良かったことは、労働時間に対する給料に満足できるようになったことです。
当時私が接客を務めていたときは残業代の支払はゼロ。何時間働こうが給料が変わることはありません。
給料に対しての不満はいつも爆発状態でした。
しかし事務へ転職してから状況は一変。
労働時間が短くなったことに加えて残業代が支払われるようになり、労働時間に対して適正な給料が支払われるようになりました。
その時の喜びは今でも忘れられません。



生きてて良かったー!



ヨ、ヨカッタネ・・・!(残業代出るのが普通なんだけどな。黙っとこ)
事務へ転職して、具体的にどう給料に満足したかは以下の通り。
- 事務に転職して時給400円UP
- 転職3年目で前職の年収30万超え
詳しく解説していきます。
事務に転職して時給400円UP
私は接客から事務へ転職したことで、給料が時給換算400円UPしました。
月給は接客の方が高かったのですが、あまりにも労働時間が長すぎました。
転職で年収が下がったにも関わらず、計算してみるとこのような結果になったのです。
▼ 「接客」と「事務」の時給比較
職種 | 月給(額面) | 労働時間 | 時給 |
---|---|---|---|
接客(入社1年半後) | 25万円 | 300時間 | 833円 |
事務(転職1年半後) | 22.4万円 | 180時間 | 1,244円 |
差額 | 411円 |
家で仕事をしていた時間・新メニュー開発・バリスタ訓練の時間を入れると300時間を超えていたかもしれません。
それでも時給はアルバイト以下です。



自分で計算してて悲しくなりました(笑)
そう思えば、事務で適正な時間働いて得た給料の方が何倍も中身が詰まったものですね。
事務へ転職して月給は下がりましたが、時給が上がったことで結果的には大満足です。
転職3年目で前職の年収30万超え
事務へ転職してから年収は50万程下がりましたが、転職3年目で前職の年収を30万超えました。
接客よりも労働時間が短い上に年収がそれを超えたとなると、もう給料に対する文句はありません。
▼ 「接客」と「事務」の年収比較
職種 | 年収(額面) |
---|---|
接客 | 385万(入社2年目) |
事務 | 415万(転職3年目) |
差額 | 30万円 |



ほー!転職した時に前職の年収を超える見込みでもあったの?



いや、全く。転職したらたまたまボーナスの良い会社で年収が上がっただけ(小声)
接客から事務へ転職した際は未経験職種だったので、特に年収UPは期待していませんでした。
しかし結果的には年収が前職を超えることになったので、転職して良かったと感じています。



そんなの結果論じゃーん!年収落とす転職はできるだけしたくないよ!
という人は転職エージェントを利用することをおすすめします。
下記の記事に「事務転職におすすめの転職エージェント」をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。


まとめ
今回は「接客から事務へ転職して良かったこと5選」についてご紹介しました。
▼ 接客から事務へ転職して良かったこと5選
- 自分のペースで仕事ができるようになった
- メリハリをつけて仕事ができるようになった
- プライベートの時間を多く持てるようになった
- PCスキルが身に付いた
- 労働時間に対する給料に満足できるようになった
自分の理想の生活を手に入れるためには、転職後どのように生活が変化するかを具体的にイメージしておくことが大事です。
事務への転職を検討している人はこの記事を参考に、転職して自分の望みを叶えられるかをぜひ検討して下さい。