- 事務職に興味があるけど転職して後悔したらどうしよう・・・
- 事務にはどんな人が向いてるの?
- 自分が事務としてやっていけるか知りたい!
こんな悩みを解決します。
- この記事の信頼性
事務職はワークライフバランスが取りやすく、家庭と仕事を両立させたい人にはおすすめの職種です。
しかし、事務向きではない人が事務職に就くと高確率で後悔します。
そこでこの記事では、7年以上事務職を務めてきた私の目線から「事務職に向いている人・向いていない人の性格」について解説します。
この記事を読めば、事務への転職を目指すべきか他の職種を検討すべきかが分かります。
ぜひこの記事を読んで、『後悔しない転職』を実現させてください。
事務の種類と仕事内容
事務の向き不向きを知るためには、事務の仕事内容を理解しておくことが不可欠です。
ここでは事務の種類とその仕事内容について紹介します。
一般事務
一般事務は、専門性を持たず幅広い仕事を担当します。
小さい会社では、一般事務が経理や総務の仕事をこなすこともよくあります。
事務として最低限のスキルは必要になりますが、特別なスキルを求められることは少ないので未経験でも始めやすい事務職です。
営業事務
営業事務は、営業部門の事務として営業サポートに特化した仕事を行います。
仕事内容としては一般事務と被ることも多いですが、両者の大きな違いは「営業部門専属の事務であるかどうか」です。
営業事務の仕事も慣れれば難しい仕事ではないため未経験でも始めやすく、個人的には一番おすすめの事務職です。
経理事務
経理事務は、会社の日々のお金の取引内容を処理します。
経理は会社のお金を扱う仕事なので、細心の注意を払いながら仕事をこなさなければなりません。
最低でも簿記3級程度の専門知識が必要になり、未経験者には転職が難しくなります。
総務(総務・人事・労務・法務)事務
総務(総務・人事・労務・法務)事務は、社員が円滑に仕事を行えるようサポートしていきます。
- 総務:社内備品/設備の管理・社内規定の作成/更新・社内イベントの運営など
- 人事:人材採用・人材育成・人材評価など
- 労務:勤怠管理・給与計算・社内環境の整備など
- 法務:契約書に関する不備・法律的な問題がないかのチェックなど
会社の裏方役として社員を支える仕事になるので、各社員とコミュニケーションを取る機会が多くなります。
総務は求人数自体が少ないので、一般事務や営業事務より転職の難易度は上がります。
貿易事務
貿易事務は、輸出入に関する処理や海外取引先とのやりとりを行います。
貿易事務は海外と電話やメールで連絡を取ることが多いので、外国語のスキルが必須です。そして貿易に関する知識も必要になります。
商社では未経験OKの求人もよくありますが、物流会社では経験を求められることも多く、選ぶ会社によっては転職が難しくなります。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で働く事務です。
医師とコミュニケーションを取りながら患者の対応にあたります。
資格がないと就職できないわけではないですが、幅広い業務への対応力と専門知識が求められます。
学校事務
学校事務は、教育機関や学校法人で働く事務です。
仕事内容は様々で、民間企業のように総務・経理・人事関係の仕事を行ったり、教授・教員・学生をサポートする仕事を行ったりします。
国公立の場合は職員採用試験や年齢制限の壁があり、私立の場合は求人を探すのが大変という壁があるため、民間とは違った転職の難しさがあります。
事務職に向いている人の性格7選
事務の仕事内容は種類によって異なりますが、事務に向いている人の性格はどの事務でも共通点があります。
私が7年以上事務を経験してきた中で、事務員として活躍している人たちの性格は以下の通りです。
人のサポートが好き
人のサポートが好きな人は事務に向いています。事務は会社の縁の下の力持ちとして、会社を裏から支えていくポジションだからです。
- 表に立つより裏方の仕事が好き
- リーダーよりサブリーダーの方が得意
など「誰かの役に立てて嬉しい!」と喜びを感じられる人は、事務の仕事に対して「合わない」と悩む可能性は低くなります。
まさに部活のマネージャー的ポジション。
目立つ仕事じゃないけどいないと困るってやつだね。
繰り返し作業が苦ではない
繰り返しの作業が苦にならない人は事務に向いています。事務職は毎日決まったルーティンワークをこなしていくことが多い職種です。
- 何時間でも漢字ドリルができる
- 寧ろ仕事が決まっている方が楽
このように感じる人は、事務の日々淡々とした仕事にも適応できるでしょう。
事務は毎月・毎年で同じ仕事の繰り返しが多い仕事だよ。
慣れると楽になる部分も多いね。
心配性で細かいことが気になる
事務は数字やデータを扱うことが多いので、心配性で細かいことが気になる人の方が事務に向いています。
そんな事務の仕事は「間違えてるところないよね?」と何度もデータを確認できる人が向いています。
そういえば、経理職の友達は戸締りを何回も確認するぐらい心配性だわ。
大事なお金を扱う経理には持って来いの性格だね。
人と関わることが好き
人と関わることが好きな人は事務職に向いています。事務は「一人でパソコンと向き合う仕事」というイメージを持たれている人もいるかもしれませんが、意外と人と関わることが多い職種です。
- 誰かと協力しながら進めていくのが好き
- 人と人の仲を取り持つのが得意
このような性格の人は、社内外の人たちと連携を取りながら事務の仕事を進めていくことができます。
事務は会社の潤滑剤。
感情が穏やかでにこやかに対応できる人がいいよね。
スケジュール管理が得意
事務に向いているのは、スケジュール管理が得意な人です。事務は複数の仕事を同時進行で進めていくことが多いので、納期や優先順位を決めながら仕事をしていく必要があります。
- 友達との約束や病院の予約などを忘れたことがない
- 旅行はある程度計画を立てて動きたい
普段からこのような傾向がある人は、複数の仕事が重なっても漏れなく処理をしていける可能性が高くなります。
予定を立てるのが苦手な先輩は、「言われたこと忘れてた!」ってよく慌ててる。
Todoリスト作って整理しろよ。とは口が割けても言えねえ・・・!
整理整頓が好き
整理整頓が好きな人は事務の仕事が向いています。事務では多くの書類やデータを取り扱うので、日頃から整理整頓を心がけなければなりません。
- 使ったものはすぐに元の場所に片付けたい
- 部屋の収納を考えるのが好き
こんな人は必要な書類をすぐに取り出すことができるので、周りからも頼りにされます。
机の上が大惨事になってる人は、大体書類の所在地聞いても時間かかるんだよね。
自分で把握してるならまだしも、毎日宝探し状態は一番困るわ。
臨機応変に対応できる
臨機応変に対応できる人は事務に向いています。事務の仕事の基本はルーティンワークですが、クレーム対応や来客対応など突発的に発生する仕事も多くあります。
- 作業が途中で中断してしまっても気にならない
- 仕事はメリハリがある方が好き
こんな人は事務の仕事に就いても大きなストレスなく仕事を続けることができます。
事務は会社のサポート役だから、自分の仕事以外のことでもお願いされることがよくあるよ。
たまに「自分でしろよ!」って思うけどね。(ボソ
事務職に向いていない人の性格7選
逆に「この人事務には向いてないよな・・・」と感じた人の性格は以下の通りです。
パソコン作業が劇的に苦手
パソコン作業が劇的に苦手な人は事務の仕事には向きません。事務の仕事は9割以上がパソコンでの作業なので、苦手な人は苦痛の毎日を過ごすことになります。
- パソコンでの作業が苦手だし覚えたいとも思わない
- できればパソコンを使わない仕事がしたい
こんな風に考えている人は後悔する可能性が非常に高いので、絶対に事務の仕事は選んではいけません。
経験不足はなんとかなるけど、苦手な人はダメ、絶対。
事務はスピード力も求められるから、パソコンスキルを磨いていける人じゃないとしんどいのが目に見えるね。
長時間の座りっぱなしが辛い
長時間座りっぱなしでいることが辛いと感じる人は、事務が向いているとは言えません。事務はほとんどの時間をオフィス内の自席で過ごします。
- 動いていないと発狂する
- 長時間座っていると腰が痛い
こんな人は仕事どころの話ではなくなってしまうので、外出や立ち作業がある他の仕事を選びましょう。
最初は「座りっぱなしキツ!」って思うけど、時間が経てば案外慣れる。
真夏と真冬はむしろ快適まであるよね。
指示されるのが嫌い
指示をされるのが嫌いな人は事務向きではありません。事務は自分で仕事を生み出す仕事ではなく、誰かの指示に従って仕事をこなしていく職種だからです。
事務でも時には自分で判断を行うことがありますが、
- 裁量権を持って自由に働きたい
- 自分のやり方で仕事を進めていきたい
という性格の人は事務の仕事が窮屈になる可能性が高くなります。
事務は指示通り正確に仕事をこなすことを求められがち。
逆に道筋が決まってる方が楽な人には向いている職種だね。
作業が大雑把
作業が大雑把な性格の人は、事務の仕事に就くと苦労します。事務は「正確性」が何よりも大切な仕事になるので、日々確認作業やダブルチェックでミスを防いでいかなければなりません。
- 「まぁ大丈夫でしょ」と確認しないことが多い
- 確認作業が劇的に苦痛に感じる
こんな人は重大なミスを起こす可能性が非常に高いので、事務向きの性格であるとは言えません。
私も大雑把なところがあるから若干辛たん。
会社に大きな損失が出るミスだけは避けたいね。
1つの作業に集中したい
仕事中1つの作業に集中したい人は、事務の仕事には向いていません。事務は複数の仕事を同時進行で進めたり、電話対応や来客対応といった突発的な仕事に対応したりしなければならないからです。
- 作業中に話しかけられるとイラッとする
- 2つ以上のことをやるとミスが増える
このような人は周りから「仕事を依頼しにくい人」と認識されることになり、事務として活躍できる可能性は低くなります。
昔の職場で、ずーっと席に「取り込み中」って看板貼ってる事務員がいて流石にイラッとしたわ。
そこまでバリア張ってるのは流石に草。
毎日仕事に変化がほしい
毎日仕事に変化を求める人は、事務向きの性格ではありません。事務の仕事は基本的に似たような作業の繰り返しであり、関わる人間もそれほど変化はないからです。
- 毎日色んな人と関わりを持ちたい
- 自分でゼロからイチを生み出す仕事が好き
こんな風に考えている人は、変化の少ない事務仕事にすぐ飽きてしまうでしょう。
私もある程度の変化を求めたい人間だけど、変化は事務仕事以外で求めることにした。
そういう視点の切り替えも大事だね。
数字で明確に評価されたい
数字で明確に評価をされたいと考えている人は、事務への転職で後悔します。事務の成果は営業のように数字で表すことが非常に難しく、それぞれの上司の判断に任せるしかないからです。
- 頑張りに応じて給料を増やしていきたい
- 上司の好き嫌いではなく仕事を見て評価してほしい
このように仕事に対して明確な評価を求める人は、明確な評価基準を定めることが難しい事務には向いていません。
うちは昇給の面談すらないし、完全に上司の好き嫌いで判断されてるわ。
事務をやるならそれぐらいでも耐える覚悟が必要だね。
事務に向いているかの適性診断
適性診断で事務に向いているか確認してみたい人は、ミイダスの「コンピテンシー診断」を利用することをおすすめします。
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無料適職診断 ミイダス「コンピテンシー診断」
職務適性やパーソナリティの特徴、ストレス要因、相性の良い上司・部下のタイプなど、ビジネスマンとしてのコンピテンシー(行動特性)を分析。転職前の適職チェックにおすすめです。
ミイダスのコンピテンシー診断では簡単な質問に答えていくことで、147職種の中から最も適性の高い職種を最大10職種示してくれます。
ちなみに私の場合は上位3職種中、2職種が事務系の職種でした。
- 1位:クリエイター(Web/ゲーム/広告/出版/映像)
- 2位:事務職(オフィスワーク) ←事務系
- 3位:管理部門専門職 ←事務系
こんな感じで自分に適性のある職種が高い順に表示されるよ。
登録や適性診断は完全無料です。面倒な履歴書や職務経歴書の作成も一切不要なので、気軽に診断を受けることができます。
事務へ転職していいか不安な人は、ぜひ転職前の自己分析ツールとして利用してみてください。
未経験で事務へ転職するためにできること
女性から人気の事務職ですが、人気だからこそ簡単に転職できるわけではありません。
未経験から事務へ転職したい人は、少しでもライバルと差をつける工夫をしましょう。
資格やスキルを身に付ける
事務は資格がなくても転職できる職種ですが、実績がない人こそ資格の取得をしておきましょう。
資格のアピールは「何を」「どこまでできるか」の証明になるからです。
- エクセルの基本的な関数が扱える
- ワードでの文書作成が問題なく行える
- 社外の人とも失礼なくコミュニケーションが取れる
このようなことは事務の経験がある人ならば身に付いていて当然のことですが、事務未経験の人だと採用側は「何をできる人なのか」が全く分かりません。
資格を取得することで客観的にスキルを判断することが可能になるので、必要な資格は転職前に取っておくようにしましょう。
「未経験歓迎」の求人でも、最低限のパソコンスキルは必要だよ。
※事務未経験者におすすめの資格は別の記事にて紹介予定です。
→事務転職に役立つ資格
→事務で必要なスキル
転職エージェントを利用する
事務未経験者が有利に転職活動を進めるために、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントでは
- 今後のキャリア相談
- 履歴書・職務経歴書のブラッシュアップ
- 面接対策(よくされる質問・採用されている人の傾向)
- 年収交渉
- 内定後のフォロー
といったサービスを完全無料で受けることができます。
転職エージェントでは「どんな人が選考に受かって」「どんな人が選考に落ちたか」という企業の選考傾向も熟知しているので、転職が難しいと言われている事務職では積極的に活用していきたい転職サービスです。
私も面接でどういうアプローチをすればいいか分からない時は、過去受かった人の特徴を聞いているよ。
落ちた理由についてもしっかり教えてくれる転職エージェントだと嬉しいね。
事務転職で私がよく使っている転職エージェントは「 doda」と「リクルートエージェント」です。
担当者の質は人によりますが、そこまでひどい人に当たったことはないので概ね満足している転職エージェントです。
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dodaは、転職者満足度No.1を誇る大手転職エージェント。求人数はリクルートエージェントに次ぐ業界トップクラスで、幅広い業種や業界に対応しています。
事務求人数 4.5 求人の質 4.5 サポート力 5.0 -
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る大手転職エージェント。非公開求人を含めた求人数は業界トップで、都市部以外で就職を考えている人でも求人を見つけやすくなっています。
事務求人数 5.0 求人の質 4.5 サポート力 4.0
「doda」も「リクルートエージェント」も取り扱い求人が多く、地方でも求人を見つけやすいところが高評価のポイント。
私はマイナーな転職エージェントを含めて10社以上に登録したことがありますが、結局今でも使い続けているのはこの2社だけとなっています。
dodaとリクルートエージェントは、放置せずにしっかり求人を送ってくれるからありがたい。
「どこの転職エージェントを使えばいいか分からない!」という人は、とりあえずこの2社を登録しておくことをおすすめします。
転職エージェントの利用は完全無料なので、転職活動に不安を抱えている人はぜひ利用してみてください。
派遣や紹介予定派遣も視野に入れる
正社員での事務転職が難しい人は、派遣や紹介予定派遣で事務経験を積むことも視野に入れましょう。
派遣や紹介予定派遣なら独自のスキルアップ講座も開講しており、事務としてのスキルを磨きながら就職を目指すことができます。
特に紹介予定派遣なら、派遣先の会社に直接雇用されることを前提に派遣されることになるので、そのまま派遣先企業の社員として働くことも可能です。
直接正社員を目指すことが難しい人は、一度派遣や紹介予定派遣として事務の経験を積むことも考えてみましょう。
私が実際に利用したのは「パーソルテンプスタッフ」だよ。企業名が伏せられていることも多いから、気になる求人は問い合わせてみよう。
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未経験でも安心 パーソルテンプスタッフ
業界トップクラスの求人数を誇る大手派遣会社。特に事務系の求人数が多く、事務転職を目指す人は登録しておいて損はない派遣会社です。「残業なし」「通勤30分以内」などの希望に沿った働き方が可能で、派遣期間なしの正社員求人もあります。
≫パーソルテンプスタッフで求人を探す
※ただし、雇用形態は正社員ではない場合もあります。派遣期間中に双方の合意が得られない場合は、直接雇用されないことも覚えておきましょう。
まとめ:自分の適職を見極めて後悔のない転職をしよう
今回は事務職に向いている人の性格と向いていない人の性格について解説しました。
- 人のサポートが好き
- 繰り返し作業が苦ではない
- 心配性で細かいことが気になる
- 人と関わることが好き
- スケジュール管理が得意
- 整理整頓が好き
- 臨機応変に対応できる
- パソコン作業が劇的に苦手
- 長時間の座りっぱなしが辛い
- 指示されるのが嫌い
- 作業が大雑把
- 1つの作業に集中したい
- 毎日仕事に変化がほしい
- 数字で明確に評価されたい
事務に向いていない人が事務に転職しても、結局合わずに辞めてしまう可能性が高くなります。
まずは自分が事務職向きの性格であるか慎重に考えて、問題ないと判断できたら事務の転職に向けて行動していきましょう。