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- 未経験から事務へ転職したいけど後悔しないか不安・・・
- 事務への転職で必須のスキルってなに?
- 経験でも正社員の事務職を目指せる方法を教えて!
こんな悩みを解決します!
- この記事を書いた人
私は新卒で入社した飲食店の会社を1年半で退職し、事務(営業事務)への転職を成功させました。
これまで4回の転職を経験したノウハウと共に、未経験から事務へ転職する方法を紹介します。
- 本題に入る前に
結論から言うと、未経験でも事務へ転職することは可能です。
私自身未経験で事務への転職を成功させていますし、周りの友人でも未経験で事務へ転職した人は多くいます。
しかし「事務」という職種は転職市場でも人気があり、転職の難易度は少し高め。何の武器も持たないままでは、「事務転職」という大戦で勝てる見込みはありません。
- 事務職の魅力
- 事務の仕事内容
- 事務に転職して後悔しない方法
- 事務のやりがい
- 具体的な転職活動の方法
この記事では、「事務への転職」で生まれる疑問を解決していきます。
ぜひこの記事を最後まで読んで、”後悔しない転職”を実現させていきましょう。
転職は”ゴール”じゃなくて、理想の生活に近づくための”手段”だよ。ステップごとに詳しく解説していくね。
STEP1 事務の仕事を理解する
あなたは「事務なら定年まで続けやすそうだな」というイメージだけで事務への転職を考えていませんか?
きちんと事務の仕事について理解していないと、転職後に「こんなはずでは!」と後悔する可能性が高くなります。
まずは転職活動を始める前に、事務の仕事についての理解を深めよう。
具体的には以下のことについて解説していきます。
- 事務の種類
- 未経験者におすすめの事務
- 事務の仕事内容
- 事務に向いている人と向いていない人
- 事務のやりがいと我慢ポイント
事務の種類
一括りに「事務職」といっても、事務の種類によって仕事内容と求められるスキルは変わります。
事務にはどんな種類があってどんな仕事をするのかを理解しておくことは、転職後のミスマッチを減らすためにはとても重要な要素。
まずは事務の種類について理解をしておきましょう。
一般事務
未経験の転職難易度 | 2.0 |
---|---|
特徴 | 専門性を持たず幅広い業務をこなす |
仕事内容 | 書類作成・ファイリング・データ入力・資料作成・郵送物の処理・電話対応・来客対応など |
必須のスキル・資格 | 特になし |
一般事務は専門性を持たず、会社の事務全般の仕事を幅広くこなします。
「最低限のPCスキルがあればOK」という会社も多いので、未経験者にも人気の事務です。
営業事務
未経験の転職難易度 | 2.0 |
---|---|
特徴 | 営業サポートに特化 |
仕事内容 | 発注書作成・見積書作成・請求書作成・プレゼン資料作成・顧客対応など |
必須のスキル・資格 | 特になし |
営業事務は、営業が営業活動に専念できるよう、営業の事務的な仕事を代わりに行います。
他の事務より顧客と直接関わる機会が多く、営業職や接客業からの転職者におすすめです。
経理事務
未経験の転職難易度 | 4.0 |
---|---|
特徴 | お金に関する業務に特化 |
仕事内容 | 伝票仕訳・経費精算・現金出納・帳簿作成・振込/支払確認など |
必須のスキル・資格 | 簿記の知識 |
経理事務は、会社の日々のお金の取引内容を処理します。
どの事務でもミスには注意しないといけませんが、特にお金を扱う経理では1円の誤差も許されません。
正確性・集中力・責任力が要求されます。
総務事務
未経験の転職難易度 | 3.0 |
---|---|
特徴 | 会社の運営に関する業務に特化 |
仕事内容 | 社内備品/設備の管理・社内規定の作成/更新・社内イベントの運営など |
必須のスキル・資格 | 特になし |
総務事務は、備品管理や社内イベントの運営など管理部門として幅広い業務に携わります。
特別なスキルは必要ありませんが、求人自体が少ないので転職難易度はやや高めです。
人事・労務事務
未経験の転職難易度 | 4.0 |
---|---|
特徴 | 人材の活用、労働環境の整備に関する業務に特化 |
仕事内容 | 人材採用、人材育成、人材評価、勤怠管理、給与計算、社内環境の整備など |
必須のスキル・資格 | 法律に関する知識 |
人事は経営に必要な人材に関する業務を行い、労務は社会保険手続きや給与計算といった社員のサポートを行います。
法律に関する知識がないと転職できないわけではありませんが、知識がないと思わぬトラブルに発展することもあるので注意が必要です。
法務事務
未経験の転職難易度 | 5.0 |
---|---|
特徴 | 契約書・法律に関する業務に特化 |
仕事内容 | 契約書に関する不備・法律的な問題がないかのチェックなど |
必須のスキル・資格 | 法律に関する知識 |
法務事務は、取引先との契約書のチェックや管理、社員からの法律に関する問い合わせ対応、知的財産権や特許などの管理を行います。
深く法律の知識が問われる専門職になるので、未経験からの転職はかなり厳しくなります。
貿易事務
未経験の転職難易度 | 4.0 |
---|---|
特徴 | 輸出入に関する業務に特化 |
仕事内容 | 貿易書類作成・輸出入許可申請・船/飛行機の手配・納期管理など |
必須のスキル・資格 | 外国語スキル&貿易・通関に関する知識 |
貿易事務は、輸出入に関する処理や海外取引先とのやりとりを行います。
専門用語や貿易ルールなど覚えることは多く、異文化との取引でトラブルも発生しやすいため自分の適性に合うかは見極めが必要です。
医療事務(区分:その他)
未経験の転職難易度 | 3.0 |
---|---|
特徴 | 病院・クリニックなどの事務職 |
仕事内容 | レセプト業務・受付・会計業務・電話対応・カルテ整理・入退院手続きなど |
必須のスキル・資格 | 特になし |
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で事務作業を行います。
転職するのに絶対必要な資格はありませんが、幅広い業務への対応と専門知識が求められるため、医療事務の資格を取っておくと安心です。
学校事務(区分:その他)
未経験の転職難易度 | 4.0 |
---|---|
特徴 | 小学校・中学校・高校・大学・予備校の事務職 |
仕事内容 | 窓口業務・総務関連・経理関連・教材の発注・学生支援など |
必須のスキル・資格 | 特になし |
学校事務の仕事は様々で、民間企業のように総務・経理・人事関係の仕事や、教授・教員・学生をサポートする仕事を行います。
国公立の場合は職員採用試験や年齢制限の壁があり、私立の場合は求人を探すのが大変という壁があるため、民間とは違った転職の難しさがあります。
うわ・・・事務って言っても結構種類があるんだね。
どんな事務をしたいかをよく考えて転職先を決めないといけないね。
どの事務を選ぶかによって、その後に身に付く知識やスキルの方向性は変わっていきます。
事務の種類についてもよく研究をしておくようにしましょう。
未経験者におすすめの事務は営業事務
未経験からの事務転職でおすすめしたい事務職は、営業事務です。
理由は以下の通り。
- 慣れれば難しい仕事ではない
- 他の事務職より転職しやすい
- 一般事務より専門性が身に付く
- やりがいを持てる
- 営業や接客経験者は馴染みやすい
- 管理部門へステップアップするための足掛かりになる
転職のハードルもそこまで高くなく、事務を行いながら営業と一緒に事業の中核に携われる仕事なのでやりがいも生まれます。
私も未経験で営業事務に転職して最初の1年は大変だったけど、3年もしたら結構慣れたよ。
「営業事務は未経験者には難しい」と言われることもありますが、仕事に慣れてしまえば大したことはありません。
事務未経験者に営業事務をおすすめしたい理由についての詳細は、下記の記事で紹介しています。
≫営業事務を事務未経験者におすすめする理由
事務の仕事内容
「事務の種類」の中でも説明した通り、事務の仕事内容はどんな事務を選ぶかによって大きく異なります。
- 営業事務 ⇒ 見積作成・発注書作成・資料作成など
- 経理事務 ⇒ 伝票仕訳・経費精算・帳簿作成など
- 総務事務 ⇒ 社内備品/設備の管理・社内行事の運営など
しかし、事務の仕事は基本的には繰り返し業務であり、共通している仕事も多くあります。
- データ入力
- 資料作成
- ファイリング
- 郵送物の処理
- 電話対応
- 来客対応
- 掃除・ごみ捨て
これらはどの事務でも行う可能性が非常に高い仕事です。
求人票に明確な記載がなくても「こんな仕事もやるのかな」と考えておいて良いでしょう。
「掃除・ごみ捨て」は事務の仕事ってわけでもないんだけどね。会社の暗黙のルールに潜んでる場合が多いよ。
事務ならではの見えない仕事も隠されてるってわけだね。
私がおすすめする営業事務の具体的な仕事内容は、下記の記事で紹介しています。事務仕事のイメージを掴んでください。
≫商社営業事務の仕事内容
事務に向いている人と向いていない人の特徴
事務歴7年以上になる私から見て、事務に向いている人の特徴は下記の通りです。
- 人のサポートが好き
- 繰り返し作業が苦ではない
- 心配性で細かいことが気になる
- 人と関わることが好き
- スケジュール管理が得意
- 整理整頓が好き
- 臨機応変に対応できる
事務職は「正確に仕事ができて当たり前」の世界なので、正しくきっちり仕事をこなせる人が向いています。
社内外の人と連絡を取り合うことも多いので、コミュニケーション能力も大切です。
事務は案外人と関わることが多い仕事だよ。
突発的な依頼も的確にこなせる力が必要だね。
逆に、事務に向いていない人の特徴はこちら。
- パソコン作業が劇的に苦手
- 長時間の座りっぱなしが辛い
- 指示されるのが嫌い
- 作業が大雑把
- 1つの作業に集中したい
- 毎日仕事に変化がほしい
- 数字で明確に評価されたい
事務職は1日の大半を椅子に座って過ごします。
「座って過ごせるなんて楽勝じゃん」と思われるかもしれませんが、同じ姿勢を長時間続けることは身体にとって大ダメージです。
泳ぎ続けないと死んでしまうマグロタイプの人は、そもそも事務の仕事環境に適していません。
うーん、立ちっぱなしの仕事と座りっぱなしの仕事って、どっちが大変なのかなぁ?
私は接客やってたから両方経験があるけど・・・。年齢を考えたら座りっぱなしの方がマシだと思うわ。
事務に向いている人と向いていない人の詳細については下記の記事にまとめています。転職前に自分の適性をチェックしてみましょう。
≫事務に向いている人と向いていない人の特徴
私がおすすめする営業事務について向いている人と向いていない人を知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
≫営業事務に向いている人と向いていない人の特徴
事務のやりがいと我慢ポイント
まずは事務職のやりがいについて。
「事務にやりがいなんてあるの?」と疑問を持つ人も多いと思いますが、一番の喜びは「誰かの役に立てた実感を得られる」ところにあります。
- 人から「ありがとう」と感謝される
- 「〇〇さんにお願いしたい」と頼りにされる
事務は決して目立つ仕事ではありませんが、社内の人から感謝されたり頼りにされたりする機会も多い職種です。
人のサポートが好きな人なら、社内の人の言葉1つで大きなやりがいに繋がります。
接客でもお客さんに喜んでもらえることはやりがいの1つだったから、事務でも同じようなやりがいを感じられたのは嬉しいポイントだったよ。
しかしどんな仕事にも我慢ポイントがあるように、事務職にもぐっと堪えなければならないことがあります。
私が接客の仕事から事務へ転職して一番辛ったのは、「仕事に慣れると飽きてしまう」という点です。
- 繰り返し作業でつまらない
- これ以上スキルが身に付かない
- 会社の売上に直接貢献できるわけではない
こんな事務の環境から、「事務なんてつまらない」「事務にやりがいを求めるな」という人も多くいます。
特に自発的な行動を求められる職種から転職する人は、このギャップを覚悟しておかないといけないよ。
事務職のやりがいや魅力、「つまらない」と言われる理由について、もっと詳しく知りたい人は下記の記事を参考にしてください。
≫事務がつまらいって本当?やりがいと魅力について紹介
私がおすすめする営業事務についてはこちら。
≫【経験談】未経験でも始めやすい!営業事務のやりがいと魅力とは
STEP2 事務転職における注意点を押さえよう
仕事とプライベートの両立を希望するなら、ぜひともおすすめしたい事務職ライフ。
しかし事務への転職を考えるときに、注意してほしいことが3つあります。
- 未経験から事務への転職は簡単ではない
- 「事務職=楽」というイメージで転職すると後悔する
- 事務に「やりがい」を求める人が選んではいけない会社がある
未経験から事務への転職は簡単ではない
未経験から事務への転職は、決して簡単な道ではありません。
事務職は非常にワークライフバランスが取りやすいことからも人気があり、常に多くのライバルと戦わなければならないからです。
職業 | 有効求人倍率 |
---|---|
管理的職業 | 1.16 |
専門的・技術的職業 | 1.82 |
事務的職業 | 0.42 |
販売の職業 | 1.90 |
サービスの職業 | 2.97 |
保安の職業 | 6.76 |
農林漁業の職業 | 1.33 |
生産工程の職業 | 1.92 |
輸送・機械運転の職業 | 2.10 |
建設・採掘の職業 | 5.18 |
運搬・清掃・包装等の職業 | 0.79 |
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年8月分)について」より
厚生労働省が発表した資料によると、2022年8月の事務系職種の有効求人倍率は「0.42倍」でした。
他の職業に比べて最も有効求人倍率が低くなっています。
求人数に対するライバルが少ないほど数字は大きくなるので、数字が大きいほど就職しやすい状況になる。
事務職の有効求人倍率が「0.42倍」ということは、10人の求職者のうち4人しか事務職に就けないという計算になります。
事務未経験者はこの少ない椅子取りゲームの中で事務経験者と戦っていかなければならず、未経験から事務への転職は決して簡単な道ではありません。
座れる椅子の数も少ない上に、ライバルは強敵だらけ!
うーん、これはなかなか激しい戦いになりそうだなぁ。
その他、未経験で事務を目指すのが難しい理由としては、
- 事務職は欠員が出にくい
- 派遣を利用する企業が増えている
- 事務の専門職(経理・人事労務・貿易)は実務経験を求められる
- 30代から即戦力を求められる
ということが挙げられます。
未経験で事務を目指す場合は、転職活動が長期戦になることも覚悟しておきましょう。
「事務職=楽」というイメージで転職すると後悔する
仕事が忙しすぎて辛いから、楽そうな事務に転職したい!
こんな風に考える人も多いと思いますが、「事務職=楽」というイメージで転職すると後悔します。
事務の種類や業界によって、事務の仕事は鬼のように忙しくなるからです。
- 営業事務:次から次へと営業の依頼がきて仕事が終わらない
- 経理事務:決算の処理が多くて毎日残業
- 貿易事務:取引先との時差で定時間際にドタバタする
事務の仕事が楽かどうかは、選ぶ会社によってもかなり異なります。
「事務で余裕のある仕事がしたい!」という人は、
- 専門性の高さを求められる事務ではない
- 残業10時間以下
- 業務中に会話の多い職場
このような転職先を選ぶようにしましょう。
特に業務中に会話のある職場だと、比較的事務の仕事に余裕があることが多いです。
逆に「入社したら仕事がなくて暇すぎておかしくなりそう」っていうパターンもあるから、業務量は面接できちんと確認しておこうね。(←今の私です。)
「事務だったらなんでもいい!」と適当に転職すると後悔の元となるので注意しましょう。
事務の大変さについて詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
≫事務職が「楽」と考えているならやめとけ!経験して気づいた大変なポイント7選
営業事務の地獄については、こちらからどうぞ。
≫営業事務はきつい?覚悟すべき地獄を徹底解説
事務でも「やりがい」を求める人が選んではいけない会社
事務は繰り返し業務が多い仕事なので、「つまらない」「やりがいがない」とよく言われます。
- 毎日やることが一緒で飽きた
- 業務改善し尽くして新たにやることがない
- 言われたことしかやらせてもらえない
こんな状況では事務にやりがいが見出せなくて当然です。
しかし事務の中でも
- 幅広い業務を経験できる
- スキルアップできる環境がある
- 様々なキャリアパスがある
このような環境があるならば、やりがいを持って仕事に打ち込める可能性が高くなります。
「つまらない」って感じるのは事務職が原因なんじゃなくて、働いている環境に問題があるんだよ。
事務でも会社を選べばやりがいを持って仕事をすることは可能なんだね。
実際私は事務として3社を経験していますが、中でも1社は仕事内容も求められることもそれなりに楽しくてやりがいを感じていました。
事務職が「やりがいがない」と言われるのは職種ではなく、働く環境が原因です。
事務にも「やりがい」を求めて転職する場合、以下のような会社を選ばないように注意してください。
- 業務内容が明確ではない会社
- コミュニケーションが不足している会社
- 若者が少なく40代以上が多い会社
- 教育制度・キャリアパスが皆無な会社
- 評価制度が不明な会社
求人票から判断できないことは、面接の中でしっかり確認していきましょう。
もっと詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
≫事務にやりがいがないのは環境のせい?!絶対に選んではいけない会社の特徴5選
STEP3 転職に向けてスキルを身に付けよう
事務職は資格がなくても転職可能ですが、たくさんのライバルと競争するにはスキルの取得が必須です。
ここでは事務転職に役に立つ基本のスキルから、ライバルに差をつける+αのスキルまでご紹介します。
まずは基本のスキルから順番に身に付けよう!
- 事務職全般に必須のスキル
- 特に営業事務が身に付けたいスキル
- 余力があれば取得したい資格
事務職全般に必須のスキル
まずはどんな事務でも必要となってくるスキルから身に付けていきましょう。
事務で必須となるスキルは、
- オフィスで働く上で必要なスキル
- パソコン作業に必要なスキル
に分けられます。
それぞれ具体的なスキルについては下記の通りです。
事務への転職でこれらのスキルがないと転職できないわけではありません。
しかし前もって身に付けていないと、転職できたとしても後々苦労します。
こんな状態では「仕事についていけない!もう辞めたい!」と短期離職に繋がること待ったなしです。
最低限、これらのスキルを身に付けた状態で事務への転職を始めましょう。
具体的にはどこまでスキルを身に付ければ良いかは、下記を目安にしてください。
- ビジネスマナー:秘書検定2級
- ビジネス文書作成スキル:ビジネス文書検定2級
- タイピングスキル:60文字/分
- PCスキル:MOSスペシャリスト
「秘書検定」や「ビジネス文書検定」、「MOS」の資格取得は必須ではありませんが、実務経験なしでスキルを証明したい場合には役立ちます。
どうせ勉強するなら、資格を取ってスキルを証明できるようにしよう!
もっと詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
≫転職希望者必見!事務職で活躍するために必要なスキルを徹底解説
特に営業事務が身に付けたいスキル
営業事務への転職を考えている人は、仕事を行う上で下記のスキルがあれば安心です。
営業事務では営業との関わりが一番密接なので、うまく営業をアシストできるスキルが必要です。
「コミュニケーション能力」「タスク管理能力」「正確性・スピード力」は他の事務でも身に付けたいスキルだよ。
各スキルの詳細については下記の記事を参照にしてください。この記事を読めば営業事務にどんなスキルが求められるかが分かります。
≫【経験者が解説】未経験でも大丈夫!営業事務に必要なスキル5選
余力があれば取得したい資格
事務に必須のスキルを身に付けた人は、職種・業界別に必要な知識を身に付けましょう。
例えば職種・業界によって、下記のような資格がおすすめです。
経理事務 | 日商簿記検定2級 |
---|---|
貿易事務 | TOEIC600点、貿易実務検定C級、通関士 |
人事・労務・総務事務 | 社会保険労務士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント検定、人事総務検定 |
IT通信 | ITパスポート |
---|---|
不動産 | 宅地建物取引士 |
保険・金融 | FP(ファイナンシャルプランナー)2級 |
希望する職種や業界によっても必要な知識は様々です。
受けたい職種と業界がある程度決まってる人は、積極的に必要な資格を取りましょう。
いや、職種とか業界とか全然何も決まってないんだけど・・・。
という人は、
- 日商簿記検定3級
- TOEIC600点
- ITパスポート
の資格取得がおすすめです。
これらはどの事務職を選んだとしても、取っておいて損はない資格です。
転職するときだけでなく、転職後や私生活においても役立ちます。
一番のおすすめは日商簿記検定。財務諸表が読めるようになれば、「あれ、この会社の経営やばくね?」って判断もできるようになるよ。
なるほど。財務諸表が分かれば、会社を辞めるときや入社を決めるときの判断材料にもなるね。
※事務転職で役立つ資格については、別記事にて紹介予定です。しばしお待ちください。
STEP4 事務未経験者がアピールすべきポイントを整理しよう
事務未経験者には「実務経験」という武器がありません。
面接官に「それでもあなたを採用したい!」と思わせるためには、
- 事務の適性があること
- 事務に必要なスキルを備えていること
- 企業が求める人物像にマッチしていること
この3点をアピールすることが重要です。
ここでは事務未経験者がアピールすべきポイントについて、実際に私が未経験からの事務転職を成功させた具体例と共に解説していきます。
事務への適性があるエピソード
未経験者が事務への転職を考える場合、まずは事務への適性がある根拠を具体的なエピソードとして示すことが重要です。
やったことがない仕事を実際にやってみて、「思ったのと違った」とすぐに辞められてしまうと採用した企業側が困ることになります。
例えば、私が接客から事務へ転職した際には下記のエピソードを話しました。
接客と事務ではかなり仕事が違いますが、大丈夫ですか?
「問題ない」ということだけであれば誰でも簡単に言うことはできますが、根拠を示すための具体的なエピソードを話すことがポイントです。
具体的なエピソードを話すことができれば、事務への適性があることに納得感を得てもらいやすくなります。
- 人をサポートするのが好き
- コツコツ仕事をこなすのが得意
- 繰り返しの単純作業も楽しめる
- 言われたことをよく理解して正確に仕事ができる
- 整理整頓が好き
例えばこのようなことをエピソードに盛り込むことができれば、面接官の「すぐ辞めてしまうのでは?」という不安を払拭できます。
今の仕事から事務への適性をアピールできる部分がないか、転職活動を始める前に整理しておきましょう。
「なんで事務なの?」とか「合わなかったらどうする?」とか聞いてくるうるさい面接官を黙らせ・・・安心させてあげよう。
お、おう。(ところどころ心の声が漏れてんだよなぁ・・・。)
前職と事務職の接点から活かせるスキル
前職と事務職の接点から、活かせるスキルを洗い出していきましょう。
両者の接点を紐づけていくことで、入社後に活躍している姿を面接官に想像させやすくなります。
例えば私が接客(飲食)から営業事務へ転職したときの接点はこんな感じです。
「仕事の内容」という部分ではほとんど接点がありませんが、「必要なスキル」という面ではかなり内容が被っています。
接客で培ったこれらのスキルは、事務職においても求められるスキルです。
- コミュニケーション力
- 先読み能力
- タスク管理能力
- 正確性・スピード力
実際に事務の経験がなくても「タスク管理能力」や「正確性・スピード力」のスキルがあれば、すぐに覚えて仕事ができると面接官に想像させることができます。
Q:あなたの強みはなんですか?
A:接客で培ったコミュニケーション能力を活かして、社内の人と協力し合えることが強みです。具体的には~(エピソード)
Q:あなたを当社で採用するメリットは何ですか?
A:正確性・スピード力に自信があるのでチームを全力でサポートすることができます。例えば前職では~(エピソード)
こんな質問がきたときに事務との接点をアピールできれば、未経験でも十分戦えます。
事務は1度覚えてしまえば簡単な仕事も多いので、未経験者はこれまでのスキルを活かして企業にどう貢献できるかを説明していきましょう。
企業が求める人物像と一致するポイント
こちらは実際に転職活動を始めてからになりますが、企業が求める人物像と一致するポイントを探しましょう。
たとえ事務への適性やスキルがあったとしても、企業に合う価値観を持つ人でなければ選考で「お見送り」になってしまう可能性が高くなります。
では「企業が求める人物像ってどうやって分かるの?」という話ですが、
- 求人票や企業のHPから読み解く
- 面接で直接聞く
- 転職エージェントを介して聞く
の3パターンがあります。
中でも私が一番おすすめする方法は「転職エージェントに直接聞く」です。
転職エージェントはその企業で過去「どんな理由で応募者がお見送りになったか」や、「どういう人が選考を通ってきたか」を熟知しています。
そして応募者の職歴や実績からもアピールすべきポイントをアドバイスしてくれるので、何を強調して話を広げていくべきか迷いが少なくなります。
転職エージェントも求職者が企業に入社してくれた方が嬉しいからね。遠慮せずにどんどん活用しよう。
転職エージェントを利用して、企業が求める人物像を探しましょう。
STEP5 各転職サービスに登録しよう
これから実際に転職活動を行っていくために、各転職サービスに登録しましょう。
私がこれまでの事務転職で使用してきた転職サービスを紹介します。
転職サイトに登録する
まずは自分で求人を検索して応募できる、転職サイトに登録しましょう。
- 自分で求人を探して応募する
- 応募から内定まで全て自分で段取りする
- 企業からのスカウトメールを受け取れる
転職サイトを利用しての転職活動は、基本的に求人の検索から内定まで全て自分で行っていきます。
始めて転職を行う人には少しハードルの高い部分もありますが、ゆるく転職活動を行いたい人にはおすすめの方法です。
- 時期は分からないが、いい求人があれば転職したい
- どんな求人が出ているか見てみたい
- 希望職種の募集要項を調べたい
こんなゆるい気持ちで登録してOKです。
- 転職サイトに登録する
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 企業へ応募する
- 選考を受ける(書類・面接・筆記/適性検査)
- 内定承諾する
- 入社する
まずは転職サイトに登録して、求人情報を集めることから始めてみましょう。
定期的に求人を見ることで、「選んではいけない求人」や「転職までに必要なスキル」が徐々に分かるようになります。
転職エージェントに登録する
転職サイトへの登録と同時に、転職エージェントへの登録も行いましょう。
- 転職のプロに今後のキャリアを相談できる
- 自分では見つけられない求人を紹介してもらえる
- 企業への応募から内定まで手厚いサポートを受けられる
転職エージェントでは、「キャリアアドバイザー」と呼ばれる転職のプロと共に転職活動を進めていきます。
キャリアアドバイザーは提出書類のブラッシュアップや面接対策も一緒に行ってくれるので、初めて転職する人にはぜひ利用してほしいサービスです。
- 初めての転職で何をどうすればいいのか分からない
- 本当に転職できるのか不安
- そもそも転職すべきか迷っている
こんな人におすすめです。
「転職エージェントって登録したら絶対転職しないといけいの?」と思われるかもしれませんが、転職せずに現職に留まるという選択ももちろん可能です。
登録後にはキャリアアドバイザーとの面談があるので、そこで転職すべきか相談してから決めてもなんら問題ありません。
私も転職すべきか相談して、「今は転職しない」って結論を出したことは何度もあるよ。
気軽に転職相談できるのも転職エージェントのいいところだね。
- 転職エージェントに登録する
- 履歴書・職務経歴書を提出する
- キャリアアドバイザーと面談する
- 求人の紹介・書類のブラッシュアップをしてもらう
- 求人へ応募する
- 選考を受ける(書類・面接・筆記/適性検査)
- 内定承諾する ※年収交渉もしてもらえる
- 入社する
「転職するか迷っている人」や「今すぐ転職したい!と決まっている人」のどちらでも転職エージェントを利用する価値はあります。
サポートは全て無料で受けられるので、ぜひ利用してみてください。
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その他、事務転職におすすめの転職エージェントについては、下記の記事にまとめています。
≫現役事務員が教える|事務転職におすすめの転職エージェント10選
「事務職に強い転職エージェントってあるの?」とお悩みではないですか?この記事では現役事務員の私が事務転職におすすめの転職エージェントを紹介しています。最低でも3社は登録して、転職活動をスムーズに進めていきましょう。
転職サイトと転職エージェントのメリットを活かす
転職サイトと転職エージェントはどちらか一方だけではなく、両方を同時に使っていくことをおすすめします。
両方を同時に使うことで、それぞれのメリットを活かした転職活動を行うことが可能です。
- 転職サイト
- ゆるく転職活動ができる
- 希望の条件で求人を探せる
- 自由に企業へ応募できる
- 転職のサポートが一切ない
- ブラック企業を選ぶ可能性がある
- 求人検索が面倒
- 転職エージェント
- 手厚いサポートが受けられる
- 非公開求人に出会える
- 内定獲得の対策が立てやすい
- サポートに期限がある場合もある
- 社内の書類選考で落ちる可能性がある
- キャリアアドバイザーと合わないと苦労する
例えば、転職サイトでは「気軽に転職活動できる」ことがメリットになりますが、その分全てをひとりで乗り越えていかなくてはなりません。
一方転職エージェントでは転職サイトほどの気軽さはありませんが、様々なサポートから「転職ノウハウを得られる」ことがメリットです。
この両者のメリットを活かして転職活動を行うことで、転職成功の可能性が上がります。
転職サイトと転職エージェントのメリットを活かせば、
こんな転職活動を行うことも可能です。
転職活動の幅を広げるために、両方を上手く活用していきましょう。
特に転職初心者は、転職エージェントを使って転職ノウハウを学んでいくことが大事だよ。
※転職サイトと転職エージェントの違いの詳細については、別記事にて紹介予定です。しばしお待ちください。
その他転職に役立つサイト
転職サイトと転職エージェントの他にも転職に役立つものがあります。
それは、「適職・性格診断」と「企業の口コミサイト」です。
>> 市場価値診断なら、ミイダス!
>>3分でキャリア診断!日本初AIキャリアシミュレーション『VIEW』
>>【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト
>>OpenWork 「社員による会社評価」 就職・転職クチコミ
>>会社口コミ・評判プラットフォーム「ライトハウス」
「適職・性格診断」は転職の方向性に迷ったときに、「企業の口コミサイト」は求人へ応募するかや内定承諾に迷ったときの意思決定に役立ちます。
転職活動と同時に、これらも一緒に活用していきましょう。
STEP6 気になる企業へ応募しよう
転職活動のスタートとして、まずは気になる企業へ応募していきましょう。
企業への応募方法や注意点について解説していきます。
企業への応募方法は4つ
企業への応募方法は大きく分けて4つあります。
- 転職エージェント経由での応募
- 転職サイト経由での応募
- ハローワーク経由での応募
- 企業へ直接応募
それぞれのメリットとデメリットは以下の通り。
- 応募方法①転職エージェント経由での応募
転職エージェントと二人三脚で内定獲得を目指す方法です。
「書類添削」「面接対策」「年収交渉」など手厚いサポートを受けながら転職活動を行えますが、担当するキャリアアドバイザーが経験不足であったり報酬重視であったりすると逆に苦労する可能性もあります。
- 応募方法②転職サイト経由での応募
転職サイトに掲載されている企業へ自分で応募し、一人で内定獲得を目指す方法です。
キャリアアドバイザーに急かされることなく自分のペースで転職活動できますが、サポートが一切ないので転職に不慣れな人はなかなか転職できない可能性もあります。
- 応募方法③ハローワーク経由での応募
ハローワークを通して企業へ応募し、時には職員の手助けをもらいながら内定獲得を目指す方法です。
転職エージェントや転職サイトよりライバルが少なく転職のハードルは低いですが、無料で求人の掲載が可能なためブラック企業が紛れ込んでいる可能性も高いです。
また、ハローワークは基本的に失業中の人や失業予定の人が支援対象になるので、在職中の人は応募できない企業もあります。
- 応募方法④企業への直接応募
企業のHPから直接応募し、一人で内定獲得を目指す方法です。
企業へ直接応募する人が少ないので入社の熱意は伝わりやすいですが、自社HPで事務職を応募している企業は少なく直接応募不可の場合もあります。
応募方法は1つに絞る必要はないけど、何をメインで進めるか考えて応募しよう。
未経験の事務転職は転職エージェント経由の応募がおすすめ
未経験からの事務転職でおすすめなのは、転職エージェント経由で応募する方法です。
転職エージェントは企業との繋がりも強く、過去の膨大なデータから「どんな人が受かりやすいか」「何をアピールしていくべきか」を面接前に教えてくれます。
例えば、
というような転職エージェントしか知り得ない情報を共有してもらうことが可能です。
待ってるだけじゃ教えてくれないエージェントもあるから、自分から積極的に聞いていこう。
具体的な対策方法がわかったら、企業選考も通りやすくなるね。
転職エージェントだけの活用では紹介される求人の数も少なくなるので、合わせて転職サイトでも気になる企業へ応募をしながら転職活動を進めましょう。
応募するか迷ったら:入社したい会社のみ応募する
求人に応募するか迷った場合は、「受かったら入社したい」と思える求人にのみ応募しましょう。
「とにかく応募して書類に通ってから考えたらいい」という意見もありますが、デメリットが多いので私は反対です。
- 選考辞退する場合の企業(/転職エージェント)への連絡が手間
- 面接前の辞退がNGの転職エージェントもある
- 書類選考に時間を割いてくれた企業に失礼
面接を受ける中で「この会社は違うな」と感じて選考辞退することは問題ないですが、書類選考を通ってからの辞退は企業や転職エージェントに嫌がられる場合もあります。
特に転職エージェント経由だと、今後求人を紹介してもらえなくなる可能性もあるので注意が必要です。
「受かっても入社しない」と思う求人は、無理に応募しなくて大丈夫です。
自分が興味のある企業だけ応募をしましょう。
求人票を読み間違えるな(月給=基本給ではない)
求人を選ぶ際は、求人票に記載されている言葉の意味を正しく理解しましょう。
間違った解釈のまま入社してしまうと、転職を後悔する原因になります。
「結局もらえる金額が20万円ならいいじゃん」と思われるかもしれませんが、基本給が低いともらえる残業代や賞与、退職金まで低くなってしまいます。
月給はそこそこいいけど基本給が極端に低い、という会社もあるので損をしないように注意しましょう。
ブラック企業が出す求人の特徴
ブラック企業への転職を避けるためには、ブラック企業の求人の特徴を理解しましょう。
求人票の中でこんな文言を見つけたら注意が必要です。
地雷文言 | 疑うべきこと |
---|---|
アットホームな会社 |
|
将来の幹部候補 |
|
経験より「意欲を重視!」 |
|
未経験歓迎 |
|
もちろんこのような文言が求人票に載っているから全てブラック企業とは限りませんが、何かしらの後ろめたいメッセージが隠されている可能性があります。
気になる部分は面接や転職エージェントを通して、白黒はっきりさせておきましょう。
ずーっと求人が出ている会社や「大量募集」している会社も、離職率が高い可能性があるから注意が必要だよ。
何が自分にとっての「ブラック企業」なのかも明確にしておく必要があるね。
STEP7 企業選考を突破しよう
求人への応募が終わったら、企業の選考を順番に受けていきます。
筆記試験は企業によって実施していないこともありますが、大体どこの企業もこのような流れで選考が行われます。
書類選考編
書類選考には「履歴書」と「職務経歴書」の提出が不可欠です。
各書類の基本の書き方については、下記のサイトを参考にしてください。様々なニーズに合わせたフォーマットをダウンロードして使用することも可能です。
【履歴書の書き方・ダウンロード】
>>【ニーズ別】履歴書テンプレート~ダウンロードしてすぐに使える~
【職務経歴書の書き方・ダウンロード】
>>【職種・業種・ステージ・形式別】職務経歴書テンプレート・フォーマットの選び方とダウンロード(Word・Excel形式)
履歴書で一番困る「志望動機」の攻略法
書類選考ではまず「履歴書」と「職務経歴書」が必須になりますが、履歴書で毎回困るのが「志望動機」です。
未経験から事務への転職を目指す場合、事務への適性や入社意欲をアピールしていきましょう。
私が実際に内定をもらった企業への志望動機はこんな感じでした。(当時24歳)
事務未経験者が志望動機を答える上でのポイントは以下の4つです。
- 事務の仕事に興味を持ったきっかけ
- 他社ではなく応募企業を選んだ理由
- これまでの経験やスキルを活して応募企業に貢献できること
- 事務仕事を覚えるために勉強・努力していること
第二新卒であれば経験よりも、「やる気」や「意欲」を見せることが重要です。
しかし20代後半からは即戦力が求められるようになるため、「活かせるスキル」や「事務仕事のスキルを身に付けていること」を志望動機と一緒に語る必要があります。
応募者が同じ程度のスキルを持っていれば、どうしても若い人が採用されやすくなるよ。
企業としてもポテンシャルがある方を採用したくなるよね。
年齢に合わせてアピールする内容を変えて、面接官に働いている姿をイメージしてもらえる志望動機にしていきましょう。
資格は応募企業に関係が深いものを書く
履歴書に記載する資格は、応募企業に関係が深い資格を書きましょう。
企業と全く関係のない資格を書いても、「趣味かな?」と思われるだけで何のメリットもありません。
下記のような事務全般に共通する資格に、応募企業に関係する資格を加えて書くことをおすすめします。
種類 | 資格 |
---|---|
ビジネスマナー | 秘書技能検定〇級 合格 |
英語 | TOEIC公開テスト 〇点取得 |
実用英語技能検定〇級 合格 | |
簿記 | 日商簿記検定〇級 合格 |
IT | ITパスポート試験 合格 |
パソコン | Microsoft Office Specialist 〇(Word2016など) 取得 |
種類 | 資格 |
---|---|
不動産 | 宅地建物取引士試験 合格 |
金融 | ○級ファイナンシャル・プランニング技能士試験 合格 |
貿易 | 貿易実務検定試験○級 合格 |
事務の種類や業界によって、関係の深い資格を書きましょう。
※資格の書き方についての詳細は、別記事にて紹介予定です。しばしお待ちください。
職務経歴書は必ず実績を書く
職務経歴書は過去の業務内容だけでなく、必ず実績を一緒に書きましょう。
特に未経験からの転職の場合は「事務以外で何ができる人なのか」を分かりやすく面接官にアピールしていくことが重要です。
- 新しい企画を実施して売上が前年比120%を達成した
- 先輩との同行で売れる営業の戦略を学び、関東エリアで1位の売上を達成した
- 配達業者の見直しを行い、10%のコストカットに成功した
このように実績に数字を入れると具体性が増して、面接官にインパクトを与えることができます。
どんな実績でもできる限り数字として履歴書に書くようにしましょう。
売上・顧客満足度・コストカット・時間短縮・勉強時間など、数字に変換できるものを探してみよう。
また、実績を書くときは結果だけでなく、実績に繋がった思考や行動も必ず書いて下さい。
「売上が前年比120%を達成した」という結果だけでは「誰の成果」なのかが面接官に伝わりません。
結果に繋がった思考や行動が面接官に伝われば、「もう少し話を聞いてみたいな」と書類選考を突破できる可能性が高くなります。
実績は空白にはせず、必ず何かしらのアピールを行いましょう。
※職務経歴書の実績の書き方の詳細については、別記事にて紹介予定です。しばしお待ちください。
提出書類は誰かにブラッシュアップしてもらう
作成した履歴書と職務経歴書は、応募前に誰かに見てもらってブラッシュアップを行いましょう。
人に見てもらうことで、「文章におかしな箇所はないか」「必要な情報は足りているか」など、自分では気づかなかった部分ををチェックすることができます。
- 家族
- 友達
- 転職エージェント
- ハローワークの相談窓口
提出書類のチェックは家族や友達などの身近な人に見てもらうだけでも効果的ですが、できれば転職エージェントやハローワークなどの利用がおすすめです。
書類添削の素人より何人もの履歴書・職務経歴書を添削しているプロの方が、より精度の高い提出書類を作れるようになります。
- 転職回数に見合った職務経歴書の書き方(書く順番など)
- 保有スキルの効果的な魅せ方
- 企業にスルーされにくい書類の作り方
このようなあなたの経歴に合った具体的なアドバイスを無料でもらうことができます。
ハローワークに関しては、窓口の待ち時間が長いことがネックなんだよね・・・。転職エージェントなら約束した時間に対応してもらえるから、時間のロスもなくておすすめだよ。
ハローワークに何か行く用事がない限りは、転職エージェントを利用する方が良さそうだね。
特に初めての転職の場合は書類添削してもらうだけでも、書類選考の通過率は上がります。
作った書類は必ず誰かに見てもらってから企業の選考に挑みましょう。
書類選考は大体落ちるので気にしなくてOK
転職活動をしていると「また書類選考で落ちた・・・」と気が滅入ることもありますが、全く気にしなくてOKです。
書類選考の通過率は30%前後で、半分以上は落ちて当たり前の世界。
私も未経験で事務に転職したときは、24歳という若さがあっても半分近くは書類で落ちていました。
- ご縁がなかったんだな
- きっと入社しても合わなかったんだろうな
- もっとぴったりな会社が見つかるかも
と気持ちを切り替えて、転職活動を楽しんでいきましょう。
転職エージェント経由で応募した人は、必ず「落ちた理由」を確認しよう。直接応募の場合は企業から教えてもらえないことが普通だけど、転職エージェントなら教えてくれるところもあるよ。
落ちた理由で直せるところがあるなら、聞いてみる価値があるね。
筆記試験編
応募する企業によっては選考の中に「筆記試験」があることもあります。
筆記試験で問われる内容は、主に5種類。
- 一般常識
- 能力検査
- 性格適性検査
- 論文
- 専門領域の問題
企業によって出題される試験内容は異なりますが、求人の選考詳細に「筆記試験(適性検査)」「筆記試験(SPI)」など試験内容が記されています。
試験内容によって対策方法は異なるので、選考に筆記試験がある場合はチェックしておきましょう。
※筆記試験の詳細は、別記事にて紹介予定です。しばしお待ちください。
面接編
書類選考を突破すれば1次面接が始まります。
面接回数は企業により異なりますが、少ない企業だと1回、多い企業だと3回程度の面接です。
面接でよくされる質問を押さえておく
私は過去4回の転職経験がありますが、面接で聞かれる質問はだいたいどこの企業も似たり寄ったりです。
- 自己紹介
- 志望動機
- 転職(退職)理由
- 仕事で成功したこと/失敗したこと
- 自分の長所/短所
- 今後のキャリアプラン(5年・10年)
- 他に受けている会社はあるか
このような質問を中心に、履歴書や職務経歴書、話の流れに沿って細かい質問が増えていきます。
流動的に答えなければならない質問もありますが、準備できる質問は前もって受け答えの練習をしておきましょう。
文章を丸暗記するより、要点を押さえて覚える方が自然に話ができるよ。
※転職面接で聞かれる質問についての詳細は、別記事にて紹介予定です。しばしお待ちください。
複数面接がある場合は最終面接が近くなるように調整する
複数の面接予定がある場合は、できる限り最終面接の日程が近くなるように調整しましょう。
複数企業の最終面接の日程を近くすることで内定が出る日程も近くなり、どの企業の内定を受けるかを選択する余地が生まれます。
企業から内定が出たら、遅くとも1週間以内に内定承諾の返事をしなければなりません。
最終面接の日程が離れてしまうと、本命の選考が結果が出る前に選択を迫られる可能性があります。
後で「違う方を選んでおけばよかった」と後悔しないためにも、最終面接はできる限り近い日程で調整しましょう。
転職エージェントなら企業との日程調整も上手くやってくれるよ。
忙しい人にはありがたいサポートだね。
圧迫面接をする面接官は無視しよう
応募者のストレス耐性を確認する手段として「圧迫面接」を行う面接官もいますが、不快に感じたら無理をして選考を進める必要はありません。
圧迫面接を行う企業では、強いストレスに耐えなければならない環境である可能性が高いからです。
- 意図的に圧迫面接を行っている場合
仕事や労働環境が激務で、応募者がすぐに退職しないかチェックしている可能性が高い - 偶発的に圧迫面接を行っている場合
上司が威圧的な態度を取る職場である可能性が高い
私も様々な企業の選考を受ける中で圧迫面接にあったことがありますが、「この人と一緒に働きたくないな」と感じて選考を辞退したことがあります。
「どんなストレス環境でも耐えられる!」という強靭なメンタルを持っていない人は、圧迫面接のある企業は避けた方が無難でしょう。
時には自分の感情に従って選考辞退することも大切だよ。「価値観が合わない」と感じる企業は無理に選考を受け続けなくても問題なし。
STEP8 企業へ入社しよう
企業の選考が全て終わり無事合格すると、企業から「内定」の連絡がきます。
この時点では企業から「ぜひうちに来てください」とオファーを受けているだけの状態になりますが、「内定承諾」することによって入社誓約が交わされます。
転職を後悔しないよう、企業へ入社するかどうかは慎重に決めましょう。
内定承諾は安易にしない
企業から内定をもらえると嬉しいものですが、安易に内定承諾してはいけません。
内定承諾とは企業に入社の意思を示す誓約であり、内定承諾後に内定辞退することは企業に悪い印象を与えます。
例えば企業があなたの入社準備を進めていたところで内定辞退をした場合、
- 入社のために必要な書類を作成した労力
- 新しいデスク、パソコンなどの備品を用意したお金
- 歓迎会を行うための準備時間
など、企業があなたを迎え入れるために費やしたもの全てが無に還るということです。
同じように友達との旅行を前日キャンセルされたら、誰だって腹が立ちますよね。
確かにそのドタキャンは最悪だわ・・・。「やっぱり辞めとく~☆」とか言われたらしばきたくなる。
そんなやつボコボコだよね。転職活動でも、相手に迷惑をかけないよう内定承諾は慎重に返事しよう。
もし「それでも内定承諾を辞退したい」という場合は、あらゆるリスクを承知した上でできるだけ早く企業へ連絡を入れましょう。
入社前日の連絡よりも入社1ヶ月前の連絡の方がまだマシです。
- 二度とその企業の選考は受けられない可能性がある
- 関連会社の応募を拒否される可能性がある
- 今後取引先として関係を持った場合に良くない評判が広まる可能性がある
企業との関係は、選考期間だけの一時的なものとは限りません。
トラブルを引き起こさないためにも、よく考えた上で内定承諾の返事を行いましょう。
内定承諾前の内定辞退はもちろんOKだよ。
必ず労働条件を確認してから内定承諾する
企業から内定をもらったら、必ず「労働条件通知書」で労働条件を確認してから内定承諾してください。
労働条件を確認しておかないと、「入社したら求人票の内容と違った」というトラブルが起こる原因になります。
- 求人票
労働契約してくれる人を募集するためのもの。正式な労働契約ではないので変更される場合もある。 - 労働条件通知書
賃金・労働時間・就業場所などの各種条件が明示された書類。労働契約を結ぶ際、労働条件を明示することが義務付けられている(労働基準法第15条)。
いやいや、求人票と実際の労働条件が違うとか法律違反でしょ!
と思われるかもしれませんが、求人票と実際の労働内容の違いについて、厚生労働省は「労働基準法違反には該当しない」と回答しています。
質問:
求人誌を見て就職しましたが、求人誌に書いてあった給料や勤務時間などの条件と実際の条件が違っていました。これは労働基準法違反ではないのですか。
回答:
労働基準法第15条には、労働条件の明示が定められていますが、この条文で言う労働条件の明示とは労働者個々人に対して書面で明示される労働条件のことです。つまり、求人誌やハローワークに掲載されている求人票はあくまでも募集の際に提示する労働条件の目安であり、労働基準法第15条で定める労働条件の明示には該当しません。
出典:厚生労働省「よくある質問」より
「求人票の内容が変更になる場合は労働者に通知しなければならない」というルールはありますが、全ての企業がルールを守っているとは限りません。
入社してからのトラブルを避けるためにも、必ず労働条件を書面で確認してから内定承諾を行うようにしましょう。
内定承諾に迷ったら点数を付けて判断する
企業からの内定通知は嬉しいものですが、内定が出たら出たで「果たしてこの会社でいいのだろうか」と迷うのが人間です。
この会社に転職して後悔しないか不安。内定承諾すべきか迷う・・・!!
という場合は、自分が重視する項目ごとに企業を点数付けして判断しましょう。
比較したい項目を書き出して整理をすることで、頭の中をスッキリさせられます。
例えば私は「科学的な適職」という書籍の中で紹介されている「マトリックス分析」で、現職と応募企業の比較を行っています。
基準(仕事の幸福度UP) | 重み | 現職 | A社 | B社 |
---|---|---|---|---|
ワークライフバランス | 3 | 4 | 5 | 4 |
雇用の安定 | 2 | 4 | 2 | 4 |
労働時間 | 3 | 4 | 5 | 4 |
シフトワーク | 2 | 5 | 5 | 3 |
通勤時間 | 2 | 4 | 5 | 2 |
自由(仕事コントロール) | 1 | 3 | 1 | 3 |
達成(フィードバックシステム) | 2 | 3 | 0 | 3 |
明確(タスク・ビジョン・評価の明確さ) | 2 | 3 | 0 | 4 |
多様(プロジェクト全体への関与) | 2 | 4 | 1 | 3 |
焦点(モチベーションタイプ) | 2 | 3 | 2 | 3 |
仲間(ソーシャルサポート) | 3 | 2 | 4 | 3 |
貢献(他人へどれだけ役立っているかが目に見える) | 1 | 3 | 1 | 2 |
合計 | 88 | 74 | 82 |
上記の表では「現職」が一番合計点が高いので、内定承諾に迷った場合は「現職のままの方がいい」という結論に至ります。
面接の段階からこのような表を作っておくと「一緒に働く仲間について詳しく聞きたい」といったような不安点の解消にも繋がるので、できれば早い段階で点数付けしておきましょう。
「科学的な適職」ではマトリックス分析の詳しい手順の他にも「仕事の幸福度を決める7つの徳目」が紹介されています。「後悔しない転職がしたい!」という人はぜひこちらの書籍を読んでみてください。
また、「給料〇万以上」「年間休日〇日以上」のような条件項目を作りたい人はdodaの「条件チェックシート」が参考になります。
dodaの「転職の軸とは? こだわり条件を整理して優先順位をつけよう」のページからExcelをダウンロードして使えるよ。
色んな項目で比較してみるのも面白いね。
事務への転職Q&A
事務転職にまつわる疑問や質問をQ&A形式で紹介しています。
Q:今の仕事を辞めてから転職してもいい?
A:基本的には仕事を辞めてからの転職活動はおすすめしません。
- 貯金が減って精神的に苦しくなる
- 空白期間が長いと選考で不利になる
といったことから、焦ってブラック企業へ転職してしまう可能性が高くなるからです。
詳細は別記事にて紹介予定です。
Q:事務に転職して後悔しないか不安
A:事務のメリットとデメリットをよく理解しておきましょう。
どんな職業でも言えることですが、良い面と悪い面は必ず存在します。重要なのは、自分が何を大切にして働きたいのかという仕事観です。
事務のメリットとデメリットはこちらの記事の中で紹介しています。
>>【接客vs事務】大変なのはどっち?!両方を経験した私がどちらを選ぶべきかを徹底解説
どんな人が事務の転職で後悔するのか知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
>>【あなたは大丈夫?】接客から事務への転職を後悔する5つの仕事観
Q:転職してから「合わない」と感じたらどうしたらいい?
A:「合わない」と感じる理由によって転職するか様子を見るか決めましょう。
実際に転職してみないと転職が成功したか失敗したか分からないのが転職です。
万が一転職してから「合わない」「もう辞めたい」と感じた場合は、下記の記事を参考にしてください。
>>直感で合わない会社は転職すべき?辞めていいかの判断基準を徹底解説
Q:仕事のAI化が進んでるけど事務職に将来性ってあるの?
A:一般事務の仕事は減っていますが、すぐにAIに取って代わられることはありません。
まだまだAI化やシステム化の進んでいない企業の方が大半なので、そこまで心配しなくて大丈夫です。
気にせず事務の転職を狙っていきましょう。
まとめ:焦らずゆっくり転職活動を進めよう
事務職はワークライフバランスが取りやすいので女性から人気の職種ですが、それ故未経験からの転職は簡単な道ではありません。
途中で転職活動が嫌になったり、疲れて立ち止まったりしてしまうこともあるでしょう。
その他転職に役立つサイト
しかし転職活動は努力だけでどうにもならないこともあるので、何度だって休んでOKです。
- 本業が忙しいから一旦転職活動を中止する
- なかなか良い求人に出会えないからしばらく様子見する
- 事務転職に迷いが生じたから改めて考え直す
転職活動中、こんな風に状況が変わることはよくあります。
そんなときは、たくさん休んでゆっくり転職活動を進めていきましょう。
転職活動において、焦って転職することが一番失敗に繋がります。実際私も4回の中で焦って転職した2回は失敗しました。
一度ぐらい転職のチャンスを逃しても次のチャンスを待てばいいだけなので、焦らなくて大丈夫です。
無理に転職してもまた転職を繰り返してしまう原因になるよ。「何か違う」と感じたら転職をしないって判断する勇気も大事!
転職は悩んだり決断したり疲れることがたくさんありますが、今の仕事環境を大きく変えられる武器でもあります。
本当に納得できる企業に転職して、これからの事務職ライフを楽しんでいきましょう!