- あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?
- 簿記2級は難易度高いって聞いたけど、社会人だと勉強時間ってどれぐらい?
- 1発で簿記2級に合格できる自信がない・・・
- 簿記2級に最短で合格する方法を知りたい!
こんな悩みを解決します!
- この記事の信頼性
私は2021年5月1日より簿記2級の勉強を開始し、2021年7月11日に簿記2級試験に1発合格しました。
- 2021年5月1日 簿記2級の勉強開始
- 2021年7月11日 簿記2級試験合格
時間がない社会人でも最短で簿記2級に1発合格する勉強方法を解説するよ!
- 本題に入る前に
簿記2級に1発合格したいなら短期集中で効率よく勉強を進めることが重要です。「空いた時間に勉強しよ〜」とダラダラしているといつまで経っても覚えたことは身に付きません。
折角教材やスクールにお金を出しているのに、試験に合格できなければただただ時間とお金を失うばかり。
最悪やる気が失せて「もう試験はいいや」と受験自体を諦めることになりかねません。
社会人が勉強へのモチベーションを保ちつつ1発合格を狙うためのポイントは、自分の最短速度で簿記2級試験に臨むこと。
この記事では以下のことについて解説します。
- 簿記2級試験の概要
- 簿記2級に最短で1発合格するために重要なこと
- 簿記2級に最短で1発合格する勉強方法(準備編+実践編)
この記事を最後まで読めば、「時間がない」と挫折せずに1発で簿記2級合格を狙えます。
試験勉強が辛いのはみんな一緒!
無駄な時間を過ごさないためにも、1発合格を目指して頑張ろう!
簿記2級試験の概要
まずは簿記2級試験の概要について押さえておきましょう。
ここで確認しておきたい内容は以下の通りです。
- 試験合格までにかかる勉強時間
- 試験のレベル
- 試験の出題傾向と配点
- 試験の受験方法
- 試験の合格率
必要な勉強時間:150~350時間
簿記3級学習者が簿記2級試験合格までにかかる勉強時間は、独学で250~350時間、スクール学習で150~250時間とされています。
勉強方法 | 勉強時間 | 勉強期間 (1日2時間勉強) |
---|---|---|
独学 | 250~350時間 | 4ヶ月~6ヶ月 |
スクール | 150~250時間 | 2.5ヶ月~4ヶ月 |
1日2時間勉強したと想定すると、独学とスクールでは勉強期間に最大2ヶ月の差が出ています。
人によってはもっと時間のかかる人もいるけど、目安が分かると目標が立てやすいね。
ちなみに私は「クレアール」というスクールを利用し、簿記2級合格まで2.5ヶ月(約210時間)かかりました。
その時の勉強時間はこんな感じです。
勉強日 | 勉強時間 | 勉強期間 | 勉強時間(合計) |
---|---|---|---|
平日 | 2~3時間 | 2.5ヶ月 | 210時間 |
休日 | 4~6時間 |
平日は出勤前と出勤後の時間で2~3時間、休日は4~6時間の勉強です。
最後の0.5ヶ月は勉強サボりだしたから、210時間ぐらい勉強したかな。
手抜く時期が違うのよ。
私は最後まで詰めれない手抜き人間ですが、それでも2.5ヶ月あれば簿記2級に合格することができました。
フルタイムで働いていると勉強時間を取るのがなかなか大変ですが、隙間時間などを上手く利用して学習を進めていきましょう。
試験レベル:3級よりかなり難しい
簿記2級は簿記3級に比べてかなり難易度は上がります。
原因は主にこの2つ。
- 試験範囲に工業簿記が加わる
- 商業簿記の『税効果会計』と『連結会計』が特に難解
1. 試験範囲に工業簿記が加わる
簿記2級からは商業簿記に加えて工業簿記が試験範囲に加わります。
工業簿記って?
外から商品を仕入れて加工や製造を行う、いわゆる「メーカー」で使われる簿記のことだよ。
- 商業簿記と工業簿記の違い
商品を仕入れてそのまま外部へ販売する形態の商企業で用いられる簿記
⇒ 小売店、家電販売店、洋品店、百貨店、スーパーなどが該当
商品を仕入れて加工・製造し、外部へ販売する形態の工企業に用いられる簿記
⇒ 自動車製造業、繊維工業、鉄鋼業、食料製造業、石油精製業などのメーカーが該当
どちらも最終目的は財務諸表を作成することにありますが、工業簿記では「どのように原価を計算したか?」が重要になり、「原価計算」を学習していくことになります。
簿記3級では馴染みのない工業簿記が増えるだけでも難易度は上がりますが、商業簿記と合わせると試験範囲はかなりのボリュームです。
両方をバランスよく勉強しながら難しい内容を理解していく必要があるので、簿記2級の難易度はますます高くなります。
2. 商業簿記の『税効果会計』と『連結会計』がかなり難解
商業簿記は商業簿記で、3級よりかなり高いレベルの内容理解が求められます。
中でも『税効果会計』と『連結会計』と呼ばれる科目は特に難解。
『企業会計の税金』と『実際の税金』のズレ(差異)を調整して、法人税等の額を適切に期間配分する手続きのこと。
親会社や子会社など、支配従属の関係にある会社を1つの企業集団とみなし、連結財務諸表を作成するための会計手続きのこと。
ちょっと何言ってるか分かんないっす。
でしょうね。とりあえず「簿記2級ってややこしいんだな」って思ってくれればOK!
『税効果会計』と『連結会計』の登場のおかげで簿記2級の難易度は爆上がりしました。
その他簿記2級では3級よりもより深く複雑な理解を求められるので、簿記2級の難易度はかなり高くなっています。
- 簿記2級の試験範囲の詳細は『日本商工会議所 簿記 出題区分』をご確認ください。
試験の出題傾向と配点:70点以上が合格ライン
簿記2級試験の出題傾向と配点は下記の通りです。
問題 | 区分 | 出題傾向 | 配点 | 合格点 |
---|---|---|---|---|
第1問 | 商業簿記 | 仕訳問題 | 20点 | 70点 |
第2問 | 個別論点・連結会計 | 20点 | ||
第3問 | 財務諸表・精算表 | 20点 | ||
第4問 | 工業簿記 | 仕訳・原価計算 | 28点 | |
第5問 | 差異分析・直接原価計算 | 12点 |
第1問~第3問は商業簿記から、第4問・第5問は工業簿記から出題されます。
よし、工業簿記は諦めよう!
と偏った勉強をしてしまうと、その時点で工業簿記配点分の40点を失いGAME OVERです。(合格点は70点以上。)
どちらも満遍なく勉強しましょう。
受験方法:統一試験 or ネット試験
簿記2級の受験方法は統一(ペーパー)試験とネット試験の2通りがあります。
- 統一(ペーパー)試験
従来の紙を用いた受験方式。
- ネット試験
2020年12月より施行された、パソコンを用いた受験方式。
※1級は対象外。
ネット試験はコロナウイルスの感染拡大に伴い施行された新しい受験方式です。出題範囲や受験料に違いはありません。
項目 | 統一試験 | ネット試験 |
---|---|---|
試験日 | 2月・6月・11月 | 随時 |
試験会場 | 商工会議所指定の会場 | テストセンター |
受験料 | 4,720円(税込) | |
出題数 | 商業簿記3問、工業簿記2問 | |
試験時間 | 90分 | |
合格基準 | 70点以上/100点満点 | |
合格発表 | 約3週間~2ヶ月後 | 即時合否判定 |
両者の大きな違いは統一試験は試験日が年3回と決まっているのに対し、ネット試験は好きな日に受験できること。
ネット試験は会場が空いていれば滑り込み受験(受験の3日前まで)することも可能ですし、キャンセル・変更も3日前までなら受け付けてもらえます。
ただし入金後のキャンセルは手数料がかかるから気を付けてね。
統一試験とネット試験の違いについては下記の記事で詳しく解説しています。
>>【簿記試験】合格率2倍?!ネット試験が統一試験よりも断然おすすめな理由3選
合格率:統一試験とネット試験で異なる
簿記2級の合格率は統一試験とネット試験で異なります。
結論から言うと、合格率が高いのはネット試験で合格率は統一試験の2倍以上です。
統一試験 | 19.78% (2020/11~2022/02の平均) |
---|---|
ネット試験 | 42.35% (2020/12~2022/03の平均) |
数字だけ見ると「ネット試験って簡単なのかな?」と思われるかもしれませんが、実際に受験した私としては合格率42.35%の難易度ではなかったです。
ネット試験でもちゃんと難しいから安心してね☆
全然安心できねぇ・・・
ただ、ネット試験で出題されるのは「基礎が分かっていれば解ける問題」がほとんどです。
統一試験のように「誰が分かるねん」とツッコミたくなるような問題は出ないので、「少しでも合格の可能性を上げたい」という人はネット試験を受験しましょう。
簿記2級に最短で1発合格するために重要なこと
簿記2級に最短で1発合格するために、押さえておきたいポイントが4つあります。
- 簿記3級の知識はしっかり身に付けておく
- 独学よりもスクールを選ぶ
- 1日に割ける勉強時間を把握しておく
- 「簿記2級の内容は難しい」と理解しておく
簿記3級の知識はしっかり身に付けておく
簿記2級を受験するにあたり、簿記3級の知識はしっかり身に付けておきましょう。
簿記2級は3級の知識があること前提で話が進んでいきます。大事な基礎がスカスカだと簿記2級の勉強は時間をかけるだけ無駄になりかねません。
- 簿記とは何か?何を目的としているのか?
- 損益計算書とは何か?貸借対照表とは何か?
- 仕訳のルールが分かるか?勘定科目が正しく使えるか?
このような基本的なことが分かっていないとただでさえ難解な簿記2級は、『レベル1の勇者がラスボスを倒す』ぐらいしんどくなります。
- 簿記3級を取得したのが遥か昔過ぎてもう記憶にない
- 簿記3級の勉強をしたことがない
このような人は簿記3級の復習や学習から始めましょう。
一見遠回りにも見える道ですが、「3級の知識をしっかり押さえておくこと」が結局簿記2級に最短で1発合格するための一番の近道です。
独学よりもスクールを選ぶ
簿記2級に最短で合格するためには、独学よりもスクールを選びましょう。
スクールなら効率よく勉強を進めるためのカリキュラムが組まれており、独学より短時間で効率的に学習を終わらせることが可能です。
例えば私が受講した「クレアール」では、下記のようなカリキュラム内容となっております。
出典:クレアール 2級パック『カリキュラム』より
独学ならこのようなスケジュールも自分で考えないといけないですし、必要な教材を精査してかき集める作業にも時間がかかります。
しかしスクールなら最初からカリキュラムが組まれており必要な教材も用意されているので、その分の時間を学習に使うことができます。
独学だと自分で教材を選ばないといけないから、そこがまず大変。
最短で簿記2級合格を目指す人はスクールを選びましょう。
独学での学習が厳しい理由について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
>>【簿記2級】独学は厳しい!試験の難易度から通信講座を選ぶべき理由を徹底解説
1日に割ける勉強時間を把握しておく
簿記2級合格までの道のりを把握するために、1日に割ける勉強時間を把握しておきましょう。
時間がない社会人は「勉強時間をどうやって捻出するか」が非常に大事になり、これが定まらないと勉強期間をどれだけ見積もっておけばいいかが計算できません。
想定勉強時間(250時間) ÷ 1日の勉強時間(?)= 何ヶ月必要??
最短で簿記2級に1発合格するには短期決戦で挑むことが重要です。
戦いが長いと体力と気力もすり減っていってやる気が行方不明に・・・。
いや~元気があるうちに試験に臨みたいね。
- 1日に割ける時間を把握する具体的な手順については後述する「1日の勉強時間を決める」で解説しています。
1日に割ける勉強時間を把握し、あなたにとって”最短”となる期間を見積もりましょう。
「簿記2級の内容は難しい」と理解しておく
試験日まで上手く走り切るため、「簿記2級の内容は難しい」と理解しておきましょう。
最初から「簿記2級=難しい」という心構えがあると、「みんなそう感じている。挫折しそうなのは自分だけじゃない」と思えて気持ちが楽になります。
例えば、先述した通り『税効果会計』と『連結会計』はかなり難解です。
最初は何のための手続きなのかさえ理解できずに苦しむかもしれませんが、ここはみんながつまずくポイント。焦らずやっていくことが重要です。
実際私もここでかなりつまづきましたが、「そっか。みんな分からんよね。」と思うとかなり気持ちが楽になりました。
うんうん。勉強するのもストレスがかかることだから、折れそうな心を上手くコントロールすることも大事だね。
心が折れちゃうと勉強するの嫌になるからね~。
試験後にご褒美を用意しておくのも効果的だよ。
簿記2級に最短で1発合格するには、折れない心を持ち続けることも大切です。
問題を解き続けていれば理解が深まることはよくあるので、最後まで諦めないで頑張りましょう。
簿記2級に最短で1発合格する方法(準備編)
ここからは具体的に簿記2級に最短で1発合格する方法について解説していきます。
まずは実際に勉強を開始する前に下記の準備を行いましょう。
- 通信講座のスクールを選ぶ
- 1日の勉強時間を決める
- 統一試験かネット試験か決める
- 試験日までの全体スケジュールを決める
- 簿記2級に適切な電卓を選ぶ
通信講座のスクールを選ぶ
時間がない社会人はスクールの中でも通信講座のスクールを選びましょう。
通信講座なら通学の必要もなく、いつでもどこでも好きなときに受講することが可能です。
- 通学の必要がなく勉強に費やせる時間が多くなる
- いつでもどこでも受講可能
- 自分の好きなペースで講義を受けられる
通学制のスクールの場合、受講時間と場所が決まっているため時間がない社会人には都合が悪いことが多いです。
しかし自分の都合で自由に勉強できる通信講座なら、どれだけ残業や飲み会をしようと自分のペースで学習を進めることが可能。
社会人は時間の使い方が超大事!融通のきく通信講座なら安心して受講できるね。
また、簿記2級は簿記3級よりもかなり難解です。
スクールなら独学より挫折する可能性も低いので、独学に自信のない人は自分に合うスクールを選びましょう。
【簿記3級】3,850円
【簿記2級】19,800円
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【簿記3級】16,800円
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【簿記3級+2級+過去問解き方講座】41,800円
- 魅力1 全国平均の約2.89倍(簿記2級 2023年6月試験実績)を誇る高い合格率
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1日の勉強時間を決める
「1日に割ける勉強時間を把握しておく」で解説した通り、時間がない社会人は「勉強時間をどうやって捻出するか」が非常に重要になります。
試験日までのスケジュールを決めるにあたり、下記の手順に沿って1日の勉強時間を算出しておきましょう。
- STEP1 現状のタイムスケジュールを可視化する
- STEP2 1日の中で「しないこと」を決める
- STEP3 勉強時間を確保したタイムスケジュール表を作る
STEP1 現状のタイムスケジュールを可視化する
まずは現状の確認からです。1日のタイムスケジュールを可視化してみましょう。
ここでは具体例として、私の平日のタイムスケジュールから簿記の勉強時間を決めていきます。
普段のタイムスケジュールを円グラフにするとこんな感じだよ。
- この円グラフの作り方については『【補足】タイムスケジュールの作り方』で解説しています。
現状の1日のタイムスケジュールが可視化できました。
STEP2 1日の中で「しないこと」を決める
続いて現状のタイムスケジュールから省ける部分を探し、「しないこと」を決めていきます。
勉強時間を最大限確保するためには「しないこと」を決める作業は重要です。
面倒くさがらず、生活に必要ではないことを省いていきましょう。
さっきのタイムスケジュールから「しないこと」を洗い出すとこんな感じ。
- 朝活(1H)
- 帰宅時のウォーキング(0.5H)
- 夕食の料理(0.5H)
- 湯船に浸かる(0.5H)
- 読書(0.5H)
合計 3時間
「しないこと」を洗い出すと、合計3時間の時間を捻出することができました。
これを簿記2級の勉強時間に充てていきます。
STEP3 勉強時間を確保したタイムスケジュール表を作る
最後に、STEP2で捻出した時間を基に勉強時間を確保したタイムスケジュール表を作りましょう。
私の場合はこのようなタイムスケジュールになりました。
7:00~8:00の1時間、19:30~21:30の2時間で合計3時間を勉強時間として確保できています。
これで「簿記2級の勉強時間が1日3時間」と算出することができました。
「残業が多い」・「変動的な予定がある」という人は無理に毎日時間を確保する必要はありません。
無理のない範囲で予定を組んでいきましょう。
やりやことができないのも、試験が終わるまでの我慢!
この我慢期間を短くするためにも短期間で合格を目指そう!
難易度が高い上に試験範囲が広いため、忘却防止のために平日も少しは勉強しましょう。
【補足】タイムスケジュールの作り方
タイムスケジュールの作り方とか知らないんだけど・・・無理。
という方向けに、タイムスケジュールの作り方について補足解説です。
私が例として出したタイムスケジュールは、エクセルの『円グラフ』機能を利用しています。
円グラフ機能を使えば、時間と項目を入力して自由自在にタイムスケジュールが作れます。
絶賛エクセル勉強中だから、円グラフ機能を使ってみたい!
という人は、下記のサイトでめちゃくちゃ分かりやすく解説されているのでぜひ参考にしてみてください。
逆に、
そんなことに時間をかけたくないよ!
サクっとタイムスケジュールを作らせて!
という人は、下記のアプリがおすすめです。
一日予定表 – カレンダー・ToDo リスト・日記
KIYO, K.K.無料posted withアプリーチ
『一日予定表』を利用すれば5分程度で同じようなタイムスケジュールが作れます。
アプリならサクッと作れていいね!
好みの方法でタイムスケジュールを作って、簿記2級の勉強時間を確保しましょう。
統一試験かネット試験か決める
勉強を始める前に、統一試験で受験するかネット試験で受験するかを決めましょう。
統一試験は2月・6月・11月の受験で、ネット試験は会場が空いていれば好きな日に受験できるのが特徴です。
もし「パソコン苦手すぎて触るとブツブツができる」ということでもなければ、ネット試験の受験がおすすめ!
- 合格率が高い
- 好きな日に受験できる
- 合否がその場でわかる
ネット試験はパソコンでの受験になるので少し注意が必要ですが、難しい操作は全然ありません。
マウス操作と文字数字入力ができればOKだよ。
普段パソコンを触らない人でも受験しやすそうだね。
メリットの方が大きいので、こだわりがない人はネット試験をおすすめします。詳細は次の記事で解説しています。
>>【簿記試験】合格率2倍?!ネット試験が統一試験よりも断然おすすめな理由3選
実際にネット試験を受講した感想や、ネット試験がどんな感じで行われるか知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
>>【体験談】簿記ネット試験ってどんな感じ?試験当日の流れや注意点を徹底解説
試験日までの全体スケジュールを決める
簿記2級合格までの予定を組むため、全体スケジュールを決めましょう。
全体スケジュールを決めるために考慮したいことは下記の通りです。
- 勉強開始時期
- インプットにかかる時間
- アウトプットにかかる時間
- 受験日
全体スケジュールを作るための手順は下記の通りです。
- STEP1 インプットにかかる時間(期間)を予測する
- STEP2 アウトプットにかかる時間(期間)を予測する
- STEP3 受験日を決める
- STEP4 勉強開始時期を決める
- STEP5 全体スケジュールを作る
STEP1 インプットにかかる時間(期間)を予測する
まずはスクールのカリキュラムと1日の勉強時間からインプットにかかる時間を予測しましょう。
講義受講や予復習にかかる時間
ここでは私が実際に受講した「クレアール」のカリキュラムを参考にします。
項目 | 商業簿記 | 工業簿記 |
---|---|---|
基本講義 | 61単元 × 30分 = 31時間 | 52単元 × 30分 = 27時間 |
予復習 | (61単元 + 52単元)× 15分 = 29時間 | |
合計 | 31時間 + 27時間 + 29時間 = 87時間 |
インプットにかかる時間は87時間となりました。
次に、1日の勉強時間からインプットにかかる期間を計算してみます。
87時間 ÷ 2時間 ÷30日 = 約1.5ヶ月
87時間 ÷ 2.85時間 ÷ 30日 = 約1ヶ月
1日2時間勉強の人はインプットに約1.5ヶ月、平日2時間 + 土日5時間勉強の人は約1ヶ月かかる計算となりました。
土日に余裕がある人は勉強時間を多く取りたいね。
STEP2 アウトプットにかかる時間(期間)を予測する
続いて、アウトプットにかかる時間を予測しましょう。
問題集や過去問にチャレンジする時間
アウトプットにかける時間は最低でもインプットの1.5~2倍は確保したいところです。
87時間 × 2倍 = 174時間
多く見積もってインプット時間の2倍で計算すると、アウトプットにかかる時間は174時間となりました。
1日の勉強時間からアウトプットにかかる期間についても計算してみます。
174時間 ÷ 2時間 ÷30日 = 約3ヶ月
174時間 ÷ 2.85時間 ÷ 30日 = 約2ヶ月
1日2時間勉強の人はアウトプットに約3ヶ月、平日2時間 + 土日5時間勉強の人は約2ヶ月かかる計算となりました。
それぞれ合計で約4.5ヶ月と3ヶ月かかる計算だね!
選ぶスクールによっても勉強時間の長さは変わるよ。
STEP3 受験日を決める
インプットとアウトプットの予測がついたら目標とする受験日を決めましょう。
ネット試験を受験する人も大体の目安を決めておくといいね。
現在 + 4.5ヶ月後の受験日を設定
現在 | 統一試験 | ネット試験 |
---|---|---|
6/1 | 11月 | 10月半ば |
現在 + 3ヶ月後の受験日を設定
現在 | 統一試験 | ネット試験 |
---|---|---|
6/1 | 11月 | 9月頭 |
それぞれこのような結果となりました。
統一試験は試験日が決まっているので、無理のない受験日を選びましょう。
STEP4 勉強開始時期を決める
統一試験の人は試験日から逆算して勉強開始時期を決めましょう。ネット試験の人はいつでも受験できるので、勉強時期は好きなときでOKです。
11月の受験なら、4.5ヶ月をマイナスして6/16頃から勉強開始する。
11月の受験なら、3ヶ月をマイナスして8/1頃から勉強開始する。
これでスケジュールの内容が固まりました。
STEP5 全体スケジュールを作る
最後に、STEP1〜STEP4を組み合わせて全体スケジュールを作りましょう。
勉強中はこのスケジュールで進捗管理しながら勉強するとモチベーションアップにも繋がります。
ぜひスケジュールを確認しながら計画的に進めていきましょう。
- 全体スケジュール表ダウンロード(PDF)
- 全体スケジュール表を利用したい人は下記よりダウンロードが可能です。
スケジュールを組みたい人は是非活用してみてね。
簿記2級に適切な電卓を選ぶ
簿記2級試験に挑むにあたり、適切な電卓を選びましょう。
簿記3級では家にあるような電卓でも対応可能ですが、簿記2級では「実務電卓」と呼ばれる電卓が好まれます。
- 12桁表示
- GT機能
- メモリ機能
- ロールオーバー機能
- サイレント機能
簿記2級に最適な電卓の選び方とおすすめ電卓について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
>>【2022年版】勉強効率1.5倍!簿記2級におすすめの電卓3選と選び方を徹底解説
特に仕事で簿記を使う人には電卓が必須!
ケチらず生涯のパートナーとなる電卓を選ぼう。
簿記2級に最短で1発合格する勉強方法(実践編)
勉強前の準備ができたところで実際に勉強を始めましょう。
簿記2級に最短で1発合格するために意識したいことは下記の通りです。
- 隙間時間を大いに活用する
- インプット(講義)に時間をかけすぎない
- ひたすら問題を解く
- 捨て科目を作らない
- 過去問から出題形式やパターンに慣れておく
- 【補足】商業簿記・工業簿記攻略のコツ
隙間時間を大いに活用する
簿記2級に最短で1発合格するには、隙間時間を大いに活用しましょう。
時間がない社会人にとって、普段の生活でどれだけ勉強時間を作れるかは非常に大切です。
例えば私は下記のような時間でも簿記2級の勉強を行っていました。
- 通勤時間
- 会社の昼休み
- 会社の暇な時間
- 料理の煮込み時間
- 病院の待ち時間
これだけでも勉強時間を1日1時間増やすことが可能です。
動画視聴の通信講座なら、両手が塞がっている『朝の支度中』、『料理中』、『食事中』、『入浴中』でも勉強することができるよ♪
隙間時間まで勉強勉強となるとかなり大変ですが、最短で試験合格を目指すためには多少の犠牲も必要です。
「今だけの我慢」と割り切って全力でとりかかりましょう。
インプット(講義)に時間をかけすぎない
簿記2級は内容が難しいので立ち止まりたくなりますが、インプット(講義)に時間をかけすぎないようにしましょう。
講義でよく分からなかった部分も色んな問題を解いていくうちに理解できることもよくあります。問題を解いても理解できない場合に限り講義に戻るやり方がおすすめです。
- まずは講義全体をサクッと終わらせる
- 問題を解きながら分からない部分は講義に戻る
- 大体理解できたらまた問題を解く
私はこのやり方で同じ問題を3回・4回と時間を空けて何度も解き、やっと内容が理解できるようになりました。
問題を繰り返していると、『この手続きをやる意味』や『何に繋がるものなのか』ということが分かるようになるよ。
最初に理解できなくても繰り返し問題を解くことが重要ってことだね。
話を聞いているだけでは何を言っているのか分からないことも多いですが、実際に手と頭を動かしてみると「そういうことか!」と理解できることもよくあります。
インプット(講義)よりもアウトプット(問題)に時間をかけるようにしましょう。
ひたすら問題を解く
試験1ヵ月前はひたすら問題を解きましょう。
最初は学習したことを覚えていないことが多くてボロボロになりますが、繰り返していると大体理解できるようになってきます。
- 苦手な問題は時間をかける
- 得意な問題も定期的に見直す
- 1. 苦手な問題は時間をかける
まず、苦手な問題は理解できるようになるまで徹底的にチャレンジします。
講義、参考書、ブログ、Youtubeなど色んなものを活用して徹底的に理解を深めましょう。
理解できるようになるまで色んな媒体を活用する。
- 2. 得意な問題も定期的に見直す
得意な問題も定期的に見直すようにしてください。
簿記2級は試験範囲が膨大なので、時間が空くと得意な問題もド忘れしてしまうことがよくあります。
定期的に総合問題を解いてド忘れ防止に努める。
何度も繰り返しになりますが、簿記2級はアウトプットにかける時間がめちゃくちゃ重要です。
苦手問題と得意問題のバランスを上手くとりながら、試験本番までひたすら問題を解き続けましょう。
本業と試験勉強の両立は本当に大変。
寝不足で体調不良にならないように気を付けてね。
捨て科目を作らない
簿記2級は難しい内容が多いです。「これはもう無理だ!」と諦めそうになる気持ちもわかりますが、捨て科目を作るのはやめましょう。
なぜなら、完璧に内容を理解できていなくても部分点を狙えるからです。
例えば『株主資本等変動計算書』は私が大っ嫌いな科目の1つですが、全てを完璧に答える必要はありません。
表の空白部分を埋めるごとに点数がもらえるので、最後まで計算ができなくても途中の計算が正しければ部分点を狙うことが可能です。
捨て科目を作ってしまうと最悪大問まるまる捨てることになるので、最初から20点捨てているのと同じ行為です。
少しでも合格率を上げるために部分点を狙って頑張りましょう。
教科書破りたくなる気持ちはめっちゃ分かるけどねw
ちょっとでも点数をもぎ取れるようにしよう。
過去問から出題形式やパターンに慣れておく
最低でも過去3回分の過去問を解き、出題形式やパターンには慣れておきましょう。
試験当日の解答時間は90分とかなり短いので焦りやすいです。パターンに慣れておけば落ち着いて試験に取り組むことができます。
例えば、最初の仕訳問題は一問一答で解答し、その他は文章問題から解答していくパターンが多くあります。 商業簿記と工業簿記のそれぞれの出題形式やパターンを理解しておくと、試験当日は多少安心感を持って試験に挑めます。
余裕のある人はより多くの過去問にチャレンジしましょう。時間に余裕がない人は、どんな問題が出ているか目を通すだけでもパターンが掴めるのでおすすめです。
出来る限り過去問から出題形式やパターンに慣れておき、試験当日は落ち着いて実力を発揮しましょう。
試験は焦ると分かる問題も分からなくなったりするからね。
少しでも安心材料を増やして本番に挑もう!
【補足】商業簿記・工業簿記攻略のコツ
商業簿記と工業簿記は、それぞれの特徴に注目して攻略を目指しましょう。
- 商業簿記の攻略ポイント
国語的要素が強い。言葉の意味を理解することが重要。
商業簿記は工業簿記に比べて計算が難しいわけではありませんが、「文章から何を問われているのか」や「言葉そのものの意味」をしっかり理解する必要があります。
例えばこんな問題の場合。
次の固定資産の資料をもとに、①定額法 ②200%定率法 ③生産高比例法のそれぞれの方法により、5年目の減価償却費を計算しなさい。
この場合、「5年目の減価償却費を求める」ということと、「定額法」・「200%定率法」・「生産高比例法」のそれぞれの言葉の意味を理解していなければなりません。
特に慣れ親しんでいない言葉だとイメージが掴めなくて覚えるのが大変だよね。
何度も繰り返し問題を解いて言葉の意味も覚えられるようにしましょう。
- 商業簿記の攻略ポイント
数学的要素が強い。計算の方法を理解することが重要。
工業簿記は商業簿記に比べて覚える用語は少ないですが、「製造までの原価計算の流れ」や「計算の公式」をしっかり理解する必要があります。
例えば、計算の公式だとこんな感じ。
- 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 貢献利益率
- 貢献利益率 = 貢献利益 ÷ 売上高
- 損益分岐点販売数量 = 固定費 ÷ 製品1個あたり貢献利益
- 安全率 = 計画販売量 – 損益分岐点販売数量 ÷ 計画販売量
これらの公式が頭に入っていないと、 CVP分析(損益分岐点分析)の問題を解くことができません。
うッ・・・!急に「工業簿記を勉強してはいけない病」が・・・!
ウ●ップかよ。鼻伸びてまえ。
ひど!!
まぁ、気持ちはめっちゃ分かるけどね。
やらねばならんのだよ。諦めな。
自分で図や略語などを考えて、公式を覚えやすくする工夫をしましょう。
簿記2級は商業簿記・工業簿記ともにかなり難しい試験です。
私がおすすめするのは、経験豊富な講師が講義を行ってくれる通信講座スクールを利用することです。
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私が受講したクレアールでは「覚え方のコツ」や「解き方のコツ」など、勉強を楽にしてくれるノウハウにかなり助けられました。
商業簿記は言葉の理解、工業簿記は計算方法の理解に務め、試験攻略を目指しましょう。
まとめ
今回は『簿記2級に最短で1発合格する勉強方法』について解説しました。
- 通信講座のスクールを選ぶ
- 1日の勉強時間を決める
- 統一試験かネット試験か決める
- 試験日までの全体スケジュールを決める
- 簿記2級に適切な電卓を選ぶ
- 隙間時間を大いに活用する
- インプット(講義)に時間をかけすぎない
- ひたすら問題を解く
- 捨て科目を作らない
- 過去問から出題形式やパターンに慣れておく
簿記2級は簿記3級に比べて難易度がぐっと上がるので、計画的に勉強を進めなければなりません。
最短で1発合格するためにも勉強前の準備をしっかり行い、試験勉強に打ち込める環境を整えておきましょう。