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- ネット試験って統一試験より難しいの?
- そもそもネット試験と統一試験の違いって何?
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私は2021年7月にネット試験を受験し、簿記2級試験に1発合格しています。
簿記を受験するなら合格率が高いネット試験が断然おすすめ!統一試験との違いについても解説していくよ。
- 本題に入る前に
簿記試験をネット試験で受けるか統一試験で受けるかの選択は非常に重要です。
この記事では、統一試験にはないネット試験の魅力から「ネット試験を受験すべき理由」について解説していきます。
- 統一試験(ペーパー)とネット試験(CBT方式)の違い
- ネット試験がおすすめな理由3選
- ネット試験のデメリット
この記事を読めば、「統一試験かネット試験か」ともう迷うことはありません。
ぜひ最後までお読みください。
統一試験(ペーパー)とネット試験(CBT方式)の違い
統一試験とネット試験の大きな違いは、「紙で受験するのか」「パソコンを用いて受験するのか」の違いです。
- 統一試験(ペーパー)
- ネット試験(CBT方式)
※簿記1級は対象外。
ネット試験はコロナウイルスの感染拡大に伴い施行された新しい受験方式で、受験できるのは「簿記2級」までとなっています。
項目 | 統一試験 | ネット試験 |
---|---|---|
試験日 | 2月・6月・11月 | 随時 |
試験会場 | 商工会議所指定の会場 | 各テストセンター |
受験料 | 3級:2,850円(税込) 2級:4,720円(税込) | |
事務手数料 | 0円~※商工会議所により異なる | 550円(税込) |
試験時間 | 3級:60分 2級:90分 | |
合格基準 | 70点以上/100点満点 | |
合格発表 | 3週間~2ヶ月後 | 試験終了後即時 |
合格証 | 紙媒体 | デジタル(PDF) |
合格率 | 3級:44.0% 2級:21.5% ※期間:2020年12月~2022年6月 |
3級:41.0% 2級:40.8% ※期間:2020年12月~2022年6月 |
試験当日の持ち物 | ●受験票 ●身分証明書 ●筆記用具 ●時計 ●電卓 | ●身分証明書 ●電卓 |
統一試験とネット試験の違いについて、それぞれ詳しく解説していきます。
【ネット試験】パソコンで受験
紙を用いて受験する統一試験とは異なり、ネット試験ではパソコンを用いて受験をします。
パソコンを使った受験って、なんかややこしいんじゃない?!
と思われるかもしれませんが、難しい操作は一切必要ありません。
マウス操作と文字の入力が出来ればOKです。
- 選択式(プルダウン方式)
- 文字/数字の入力
求められるのは「勘定科目の選択/入力」と「数字の入力」だけなので、普段パソコンを使っていない人でも簡単に受験ができます。
選択式であれば「漢字を書き間違えた」という凡ミスを防ぐことも可能です。
【ネット試験】いつでも受験可能
試験月が2月・6月・11月と固定されている統一試験とは違い、ネット試験は好きな日時に受験することが可能です。
項目 | 統一試験 | ネット試験 |
---|---|---|
試験日 | 2月・6月・11月 | いつでもOK (各試験会場が設定する任意の日) |
申込期限 | 約1ヶ月前 | 受験の3日前まで |
申込後の変更 ・キャンセル |
一切なし | 受験の3日前まで ※ただし入金後のキャンセルは手数料がかかる |
受験可能な日は各試験会場によって異なりますが、会場によっては毎日試験を開催しているところもあります。
私が受験した会場は毎日受験できる会場だったよ。
受験日選びたい放題だね。
受験申し込みも3日前までの「滑り込み受験」が可能で、申込後の変更・キャンセルも受験の3日前までならOKという柔軟さ。
ネット試験はかなり融通が利きやすい受験方式となっています。
【ネット試験】受験者ごとにランダムで出題
試験実施回ごとに出題が異なる統一試験とは違い、ネット試験は受験者ごとにランダムで問題が出題されます。
受験者ごとに出題問題が異なるので、統一試験のように「解答速報」が出ることはありません。
試験に合格していれば特に問題ないですが、試験に落ちた場合は「一体何を間違えたんだろう?」とモヤモヤし続けることになります。
問題に対する解答をネット上で見つけることは不可能。
試験に落ちても対策できない!!
「試験問題をちゃんと復習したいんだ!」という人にとっては、ネット試験がストレスになる可能性があります。
簿記は単純な暗記試験じゃないから教科書見ても答えが分からないんだよね。モヤモヤさまぁ~ず。
【ネット試験】最小限の持ち物
当日の持ち物が多くなる統一試験とは違い、ネット試験では持ち物が最小限で済みます。
例えば統一試験なら、
試験開始まで時間あるし、テキストも持っていこう!
という人も多いと思いますが、ネット試験では待ち時間0分なのでテキストすら持っていく必要はありません。
到着順に即受付
必要なことを済ませたら即受験(待ち時間がない!)
持っていく荷物が少なく手軽に受験できるので、なんなら「買物ついでに簿記受験してきたった」ぐらいの感覚で受験ができます。
さすがに試験舐めすぎで草。
「堅苦しい受験は緊張する!」という人は無駄なドキドキ時間がないネット試験はおすすめです。
【ネット試験】合否結果が早い
合格発表までに3週間~2ヶ月後かかる統一試験とは違い、ネット試験では試験終了後すぐに合否結果が分かります。
受験後すぐに不合格という結果が分かれば、再受験までの行動も最速で行うことも可能です。
- 統一試験の場合
3月15日 不合格発覚&再受験申込
6月12日 受験
7月15日 合格発表
・・・合格まで最短5ヶ月かかる
- ネット試験の場合
2月28日 受験申込
3月3日 受験&合格発表
・・・合格まで最短5日でOK
5ヶ月と5日の差はデカすぎる!
最速5日で再受験できるなら、簿記試験合格へのモチベーションや高い記憶力もキープしたまま試験を受けることができます。
【ネット試験】簿記2級の合格率が高い
簿記2級の合格率20%の統一試験とは違い、ネット試験では合格率40%を超えています。
統一試験 | ネット試験 | |
---|---|---|
合格率 | 2級:21.5% ※期間:2020年12月~2022年6月 |
2級:40.8% ※期間:2020年12月~2022年6月 |
2020年12月から2022年6月までの平均合格率は、統一試験の約2倍です。
2倍?!ネット試験のが簡単なの?!
いやー・・・普通に難しかったけどな。「絶対解けん」みたいな問題は流石に出なかったけど。
簿記3級は統一試験でもネット試験でも合格率に大差はありませんが、簿記2級はネット試験の方が大きく有利な数値となっています。
【ネット試験】合格証はデジタル化
紙媒体で合格証が発行される統一試験とは違い、ネット試験ではデジタル化された合格証が発行されます。
合格者のみ「スコアレポート」のQRコードを読み取れる
デジタル合格証取得
ネット試験では紙で合格証がもらえないので、紙の合格証が必要な人は自分で印刷が必要です。
個人的にはデジタルの方が保管しやすいから有り難い。
紙だとすぐどっかいっちゃうもんね~。
「俺は紙がいいんだよ!」という人は、ちょっといい感じの紙を購入して自分で印刷しましょう。
ネット試験がおすすめな理由3選
統一試験とネット試験の違いについて解説してきましたが、中でもネット試験をおすすめしたい理由は下記の3つです。
- 簿記2級の合格率が高い
- 好きな日に受験できる
- 合否がその場でわかる
理由①簿記2級の合格率が高い
ネット試験は簿記2級の合格率が高いのでおすすめです。
『【ネット試験】簿記2級の合格率が高い』で前述した通り、ネット試験の簿記2級合格率は統一試験の約2倍。
集計期間 | 受験者数 | 合格率 | ||
---|---|---|---|---|
統一試験 | ネット試験 | 統一試験 | ネット試験 | |
2020年12月~2021年3月 | 35,898名 | 29,043名 | 8.6% | 46.6% |
2021年4月~2022年3月 | 62,785名 | 106,833名 | 24.0% | 38.1% |
2022年4月~2022年6月 | 13,118名 | 21,433名 | 26.9% | 37.8% |
平均 | 37,267名 | 52,436名 | 21.5% | 40.8% |
2020年12月~2021年3月の期間に関しては、その差は約5.5倍です。
合格率8.6%の統一試験では「難しすぎる」と炎上していましたが、ネット試験を選んでいれば合格できていた可能性が十分あります。
合格率8.6%と46.6%の差はさすがにヤバすぎるでしょwそら炎上するわ。
受験料返せってクレーム付けたいレベルだね。
もちろんネット試験と統一試験で出題範囲に差はありません。
同じ勉強内容にも関わらず試験方式を変えるだけで合格率に2倍の差が出ている状況です。迷わずネット試験を選びましょう。
補足:簿記3級試験でもネット試験がおすすめ
簿記3級試験でもネット試験がおすすめです。
平均すれば統一試験もネット試験も合格率は約40%と変わりませんが、期間ごとの合格率を見るとネット試験の方が合格率が安定しています。
集計期間 | 受験者数 | 合格率 | ||
---|---|---|---|---|
統一試験 | ネット試験 | 統一試験 | ネット試験 | |
2020年12月~2021年3月 | 59,747名 | 58,700名 | 67.2% | 41.0% |
2021年4月~2022年3月 | 142,626名 | 206,149名 | 35.6% | 41.0% |
2022年4月~2022年6月 | 36,654名 | 46,882名 | 45.8% | 41.1% |
平均 | 79,676名 | 103,910名 | 44.0% | 41.0% |
統一試験は実施回によっては合格率が30%を切ることもあるので、合格率が40%以上を維持しているネット試験がおすすめです。
理由②好きな日に受験できる
ネット試験は好きな日に受験できるのでおすすめです。
受験日を好きな日に設定できれば、以下のようなメリットが生まれます。
- 勉強の進捗に合わせて受験日を設定できる【合格率UP】
- 受験日に急な用事が入っても簡単に変更できる【柔軟性◎】
- 試験に落ちてもすぐ再受験できる※【モチベ継続】
試験会場に空席さえあれば好きな日時で受験することができるので、「残業が多くて勉強が捗らなかった!」ということがあっても安心です。
正直これがネット試験の一番の魅力!
確かに自分の都合に合わせて試験日を決められるって魅力的だね。
「普段忙しくて予定を立てにくい」「勉強のモチベーションが下がらない内に受験したい」という人は、自分の都合に合わせやすいネット試験がおすすめです。
理由③合否がその場でわかる
ネット試験は試験終了後すぐに合否結果が分かるのでおすすめです。
合否結果がすぐに分かれば、統一試験より金銭面で得をすることも考えられます。
- 統一試験より早いタイミングで会社の資格手当をゲット
- 受験後に経理職の求人が見つかり年収アップ
特に転職を考えて資格取得を目指している人は合否結果が早く分かる方がお得です。
統一試験を受験して合否結果を待っている間、「狙っていた求人の募集が終わっていた」という可能性も十分あり得ます。
大事なチャンスを絶対逃しちゃダメだよ。
統一試験のような合否結果が分かるまでの待ち時間は無駄以外の何者でもありません。
すぐに合否結果が分かるネット試験を受験しましょう。
ネット試験のデメリット
ネット試験いいことばっかりじゃん!最高~!
と思われるかもしれませんが、もちろんネット試験にも注意すべきことはあります。
ネット試験を受験するにあたって、考慮すべきことは以下の通り。
- 実力を発揮できない可能性がある
- 統一試験より数字の計算が不便
実力を発揮できない可能性がある
ネット試験の受験では、実力を発揮できない可能性があります。
紙の問題集を解いているだけでは、実際のネット試験の操作に触れることができないからです。
人は初めてのことに対してリラックスして臨むのは難しい生き物です。
ただでさえ資格試験でリラックスして受験をすることだけでも大変なのに、操作したことがないネット試験で「平常心でいろ」という方が無理があります。
受験ってだけで緊張するよね。事前にネット試験を体験しておくと安心だよ。
簿記・会計のWEB講座を行っているネットスクールでは「日商簿記2・3級 ネット試験 無料体験プログラム」を実施しています。
登録不要で誰でも利用できるので、試験前に最低1回は触れておきましょう。
統一試験より数字の計算が不便
ネット試験では統一試験より数字の計算が不便になってしまいます。
ネット試験での問題はオンライン上で確認することになり、問題用紙に計算のメモ書きができないからです。
ところがネット試験ではこのメモ書きができないので、配布されたメモ用紙だけで計算をしていかなければなりません。
確かに元の数字に増減の書き込みができないのはちょっと不便かも・・・。
計算ミスがないように注意していかないといけないね。
ネット試験はオンライン上で受験できる手軽さはありますが、統一試験のように問題用紙に書き込みができない点が不便です。
まとめ:強いこだわりがなければネット試験で受験しよう
今回は『ネット試験が統一試験より断然おすすめな理由3選』について解説しました。
- 簿記2級の合格率が高い
- 好きな日に受験できる
- 合否がその場でわかる
ネット試験には「実力を発揮できない可能性がある」「統一試験より数字の計算が不便」というデメリットもありますが、どちらも慣れることで対策は可能です。
私はネット試験に全く触れず試験に挑んだけどなんとかなった(笑)
あんたはもっと慎重になれw
- パソコンの扱いが極度に苦手ではない
- 少しでも合格率を高めたい
- 早く試験結果を知る必要がある
- 気軽に試験を受けたい
このような人は断然ネット試験での受験がおすすめです!
少しでも簿記試験の合格率を高め、1発で試験に合格できるように頑張りましょう。